U-21日本代表候補埼玉合宿メンバー

GK 松井謙弥(磐田)(0試合、0分)
GK 西川周作(大分)(26試合、2340分)
GK 佐藤昭大(広島)(0試合、0分)


DF 鎌田次郎流通経済大学)(14試合、1163分)(J2)
DF 伊野波雅彦(F東京)(22試合1得点1アシスト、1410分)
DF 水本裕貴(千葉)(20試合1得点、1624分) 
DF 細貝萌 (浦和)(0試合、0分)
DF 青山直晃(清水)(23試合、2009分)


MF 本田拓也(法政大学)(0試合、0分)
MF 寺田紳一(G大阪)(15試合1アシスト、322分)
MF 増田誓志(鹿島)(19試合、1416分)
MF 谷口博之(川崎F)(27試合9得点4アシスト、2408分)
MF 中村北斗(福岡)(26試合3得点2アシスト、2312分)
MF 水野晃樹(千葉)(19試合4アシスト、891分)
MF 梶山陽平(F東京)(25試合3得点5アシスト、2103分)
MF 青山敏弘(広島)(13試合1得点3アシスト、1109分)
MF 上田康太(磐田)(13試合2得点4アシスト、1050分)
MF 家長昭博(G大阪)(21試合2得点5アシスト、1503分)
MF 本田圭佑(名古屋)(24試合6得点2アシスト、2056分)
MF 枝村匠馬(清水)(27試合8得点4アシスト、2221分)


FW 平山相太(F東京)(3試合1得点、219分)
FW カレン・ロバート(磐田)(19試合4得点1アシスト、1045分)
FW 苔口卓也C大阪)(11試合、290分)(11試合、290分)
FW 田中佑昌(福岡)(16試合1得点1アシスト、948分)
FW 前田俊介(広島)(5試合1アシスト、85分)

クラブのレギュラーは1チーム1人の制約があるアジア大会と違い、今回はU-19とJ2を除いたベストメンバーですな。これが反町構想のベースメンバーで、選外のJ1の選手は基本的に構想外だと思う。ここから数名削られて、10/25のU-21中国戦に臨む模様。


このメンバーに、U-19でJ1レギュラーの梅崎、柏木、田中、内田、J2のレギュラー選手*1から何人かを加えた陣容が現状のベストだと推測できる*2


選出された殆どの選手がJリーグで出場機会を得ている。同時期のアテネ世代と比べても経験値は豊富。初召集された大学生の鎌田も、強化指定の柏で試合に出ている。今シーズンはJ1で試合に出ていない佐藤、松井、細貝も、昨シーズンやナビスコでスタメン出場経験アリ。


そんな中、法政大学の本田拓也だけがJリーグ出場経験0。福岡の城後、清水の杉山、広島の高柳ら、他にJリーグで試合に出ているボランチが数人いるのに、彼らを押し退けて選ばれるという事は、反町監督の期待度がかなり大きいんでしょう*3。期待したい。


DFでは、J1でレギュラーとして試合出場しているCB千葉(新潟)が落選。他にもセレッソの藤本、福岡の柳楽も落選。DF登録で選出されたレッズの細貝は、今シーズンは一度も試合に出ていない。細貝はボランチとCBができるユーティリティ性が評価されたんだろうか。サテライトで余程良い動きをしていたのかな。

  • 布陣考

アウェーの中国戦と同じ陣容となると3-6-1か。人材豊富なMFを活かす意味ではこれがベスト。攻守にバランスのとれた本職SBが少ないので、4バックは現実的ではないと思う*4


3-6-1なら、GKが西川、CBが水本と青山、1トップが平山。実力・実績とタイプの問題で、この4人がこのチームの軸だと思う。それ以外のポジションは絶対的な選手がいないので予想しづらい。中盤はJ1レギュラーとして活躍している選手が多い激戦区。


1トップの下に2シャドーには、中国戦のように梶山、増田といった技巧派MFを入れるのか、カレンや前俊のようなセカンドトップを入れて2トップ気味にするのか。激戦区のダブルボランチは、守備力、攻撃力、構成力のどれを優先して、どういうタイプの組み合わせにするのか*5。アウトサイドはSB兼任タイプを配置するのか、アタッカータイプの選手を配置するのか。それらの人選配置によって、志向するサッカーも変わってくるだろう。

  • 予想布陣

          平山

     本田(増田) 梶山(カレン)

家長(本田)           水野(北斗)

     谷口(青山) 枝村(上田) 

    水本 伊野波(細貝) 青山

          西川

前回の中国戦と、J1での活躍度を考慮するとこんな感じかな。

ボランチは谷口、枝村、青山、上田のJ1レギュラーの4人に加え、梶山、増田、本田もこなせる最激戦区。家長、本田の左サイド、水野、北斗に、U-19の内田が争う右サイドも熾烈。2シャドーも激戦区で、今回は選外のU-19にタレントが豊富。フル代表にも選ばれた梅崎は候補一番手で*6。、後半戦になってクラブでレギュラーに定着した新潟の田中亜、広島の柏木の2人も面白い。


逆に層が薄いのは青山、水本の傑出したストッパーを従えるリベロ*7と、1トップ向きな反町監督好みの電柱型CF。リベロは中国戦で伊野波がやっていたけど、本職ではなくクラブでも不調。1トップをこなせる電柱型CFは平山しかJリーグで出場機会を得ていなく、他の選出FWは全員2トップ向き。3-6-1でやるなら、リベロの発掘、平山の復調が望まれる。リベロではU-19の福本の成長に期待したい*8


練習期間は余りないだろうけど、初めてベストに近いメンバーでやれる国際試合。反町監督がそれぞれのポジション・役割にどの選手を選択するのか、連係がない中で選手個々がどれくらいやれるか、そんな所に注目したい。

*1:有力候補としては、層の薄いDFから柏の小林、神戸の河本と丹羽だろうか。この3人は昇格争い中でアジア大会は選外。

*2:基本的に同一条件のリーグ戦で試合に出ていない選手は代表に選ぶべきではないだろう。

*3:まあ、大学生から一人は選ぶ大人の事情があるのかもしれないけれど。あるいはタイプの問題か。

*4:まあ、フル代表のように相手の布陣や状況に応じて3バックと4バックを使い分けるかもしれないけど。でも阿部レベルで複数ポジションを高レベルでこなせる選手は見当たらない。候補は伊野波だろうけど、レベルが違う。

*5:J1での実績では谷口と枝村だけど、タイプとして相性が良いかは微妙。例えば枝村は清水では相方の伊東が後方で守備に徹しているからあれだけ前に上がれる。谷口は守備だけでなく攻撃参加も持ち味だから、バランスが難しい。そしてどちらも展開力に欠ける。

*6:4バックなら左SHなので、これもまた本田、家長と激戦区になる。

*7:U-18からU-20までは市船FC東京の増島が不動の存在だったけれど、伸び悩み。

*8:ジュビロから移籍した上本がレギュラーになってからは控え。上本をレンタル経由の格安で譲ったチームは、代わりに福本を獲得すべきだったと思うよ。候補不在のマコの後継者として。他クラブに即戦力を譲ってばかりじゃアホみたい。北京世代の貴重な左SB松下もレンタル中の愛媛には上げないように。札幌にレンタル中の快速ストッパー加賀も、層の薄い右SBができそうなので放出は勿体無い。セレッソにレンタル中の河村は微妙だ。戻ってきても使いどころがない。