青山が飛び級召集

日本サッカー協会は8日、オシム新監督が率いる日本代表の初戦となるキリン・チャレンジカップトリニダード・トバゴ戦(9日・国立競技場)に、U−21(21歳以下)日本代表のDF青山直晃(清水)を追加招集したと発表した。日本代表は19人になった。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/headlines/20060808-00000017-kyodo_sp-spo.html

U-21から最初の飛び級召集は青山。これはサプライズでもなく、ポテンシャルを考えれば妥当な選出ですね。WYにも出ていなくて知名度はないし、昨日のU-21代表戦はそこそこだったから、いきなりのフル代表招集は疑問の声も多いだろうけど、Jリーグを見ている人ならこの抜擢も納得できるでしょう。


青山は昨日のU-21でどうこうではなく、普通にJリーグで日本人屈指の潜在能力を見せている。レギュラー争いで退けた相手は、元A代表森岡と斉藤。ただ世代交代目的で使われているのではなく、実際に彼らを凌ぐプレーを見せている。

ここでも何度か取り上げてきたけど、青山の特徴としては、まず高さと強さ。そして、こういう特徴の選手にありがちな鈍重さとは無縁で、スピードもかなりあって、対人能力に優れている。高さ・強さ・速さの3拍子が揃ったCBは日本では希少。若手にありがちな凡ミスや、精神的に切れることも少ない。高卒2年目の選手という括りだと、Jリーグ史上でも最上位の能力があると思う*1

まだポジショニングに不安はあったり、足元のビルドアップに大きな課題を抱えるなど、フル代表レベルでは改善点も多いけど、素材としては一級品。順調に育てば、一気に代表定着してもおかしくない。まあ、しばらくは五輪代表優先だろうけど。


でもジーコだったら間違いなく呼ばなかっただろうなあ。やはりオシムはよく見ているし、積極的に下から吸い上げていくという意思がある。これからもポテンシャル重視の抜擢はあるでしょうね。他の若手にも刺激になるし、とにかく先が楽しみ。場当たり的な強化方策ではなく、先をしっかり見越している。


さて、北京世代の出世頭になりそうなこの青山、現A代表コーチの大熊さんは、WY代表に選ばないどころか、候補メンバーとしてすら召集しなかったけどね。他のプロ出場0のDFは重用してたのに。もっといえば、昨日の試合でゴールを決めた増田、アシストした枝村も重用されなかった。続投しなくて本当に良かったよ。


昨日のU-21日本vsU-21中国の感想は後で。

*1:CBとして代表経験のある森岡、田中、松田、宮本、中澤、茂庭。彼らの高卒2年目より完成度は上。