追加召集
このタイミングで追加とは。てっきり追加選手は、A3のガンバとジェフ、遠征中の鹿島からだと思い込んでいた。今日のA3の結果が何か影響したんだろうか。一度目の召集と分けたのは、オシムなりの考えがあるんでしょうね。しかし、オシムの人選は予想不可能だ。
DF 栗原勇蔵 1983年9月18日生 183cm/72kg 横浜F・マリノス
MF 中村直志 1979年1月27日生 175cm/70kg 名古屋グランパスエイト
MF 鈴木啓太 1981年7月8日生 177cm/67kg 浦和レッズ
MF 山瀬功治 1981年9月22日生 173cm/70kg 横浜F・マリノス
FW 坂田大輔 1983年1月16日生 173cm/65kg 横浜F・マリノス
全員初招集。面子を見ると、今シーズンの活躍度はあまり重視せず、単純にオシム好みの人材だったり、今後の伸び代を重視しているんだろう。鈴木以外は安定して活躍しておらず、最初の13人に比べてかなり意外性のある選考。現時点での能力では他に相応しい人材はいると思うけど、将来性重視も1つのやり方だし、意図的に世代交代をやる必要もある。フル代表は常にベストメンバーを選ぶ場ではない。勿論、本番前はベストメンバー必須だけど。
新たに選ばれた選手について。
レッズの鈴木啓太は、今野が負傷しているからその代役という事なのかな。連係構築のできない初戦で、レッズをベースするというのもあるんでしょう。DFの柱になりそうなトゥーリオの攻撃参加をカバーする役目としては、鈴木が適役。地味ながらも安定して活躍しているので、これは妥当な選考。
マリノスの3人は、オシムの御前試合での出来が良かったので優遇されたのかな。
坂田と山瀬は病み明けで今シーズンあまりプレーしていないけど、ポテンシャルは高くて、プレースタイルもオシム好みの走れる選手。御前試合の新潟戦でのプレーは良かった。正直リーグで結果出していない選手を選ぶのはどうかとも思うけど、オシムの基準で伸び代を重視したんでしょう*1。栗原も現時点では切れやすくて安定感にも欠けるけど、対人能力の強さなどポテンシャルはかなりある。この3人は完全に先を見据えての選考でしょうね*2。
名古屋の中村直志は正直意外*3。Jリーグでもそこまで活躍していないし、年齢的にもそれほど伸び代があるわけでもない。Jリーグで彼より活躍しているMFは数多くいる。オシムは自分の指導の元なら、さらなる実力を発揮できると考えたんだろうか。名古屋でプレーしている右WBのポジションは適正外だと思うので、どの位置・役割で使うのか興味深い。機動力はあるので、その点では選考傾向に則っているのか。
彼らが呼ばれるという事は、リーグでの活躍度だけではない、オシムなりの選考基準があるんだろう。クラブで活躍していても、自分の志向するサッカーに適合できない選手、将来性のない選手は使わないとか。
全体的な選考を見てると、直下の試合に勝つことより、先を見越して世代交代を重視している。実力が同程度なら、若い選手、伸び代のある選手の方が有利という事だろう*4。プレーの特徴として、基本技術や運動量は最低条件、前線ではスピードや敏捷性、守備陣は対人能力というものを重視している印象。ジーコ時代に顕著だったポゼッション能力は重視していない。パサーを複数並べたり、マコや宮本のようなタイプのCBの共存もないでしょう。
タイプ的にWCメンバーの小野や福西は、現時点では見切られている可能性がある。小笠原もどうだろう。今後は俊輔でさえも選ばれるかは分からない。もしくは、重要な試合のない今の時期はあえて伸び代のある若手選手を試して、重要な試合が近づいて来たら改めて経験豊富な選手を召集する考えなのかもしれない。代表強化を長期的スパンで考えて、今は経験の浅い選手の育成重視とか。
とにかくオシムの真意は読めないね。現時点では疑問に思う所がないわけではないけど、限定条件のある初戦かつ親善試合の選考では賞賛も批判もない。とりあえず試合を見ないと。これから実際の試合内容で解決されていけば幸い。残りのメンバーはガンバ。ジェフ、鹿島からだと思うけど、ここまで来ると予想できない。協会は今ごろ後悔しているんじゃないの（笑） このメンバーではスポンサーや広告代理店に何か言われそう。まあ、楽しみではある。
連係面の不安はレッズ中心の布陣で解消するのかな。
いつぞやのレッズのように、前からガンガンプレスを掛けて行くのかな。就任初期は特定チームを軸に構成するのは良くあること。オシム色を出すのは、海外組みも含めたベストメンバーを呼べて、練習期間を多く取れるようになった後でしょうね。
