ポルトガル代表
<GK>
リカルド(スポルティング・リスボン)、キム(ベンフィカ)、ブルーノ・バーレ(エストレラ・ダ・アマドーラ)
<DF>
ミゲル(バレンシア/スペイン)、パウロ・フェレイラ(チェルシー/イングランド)、リカルド・カルバーリョ(チェルシー/イングランド)、フェルナンド・メイラ(シュツットガルト/ドイツ)、リカルド・コスタ(FCポルト)、カネイラ(スポルティング・リスボン)、ヌノ・バレンテ(エバートン/イングランド)
<MF>
デコ(バルセロナ/スペイン)、プティ(ベンフィカ)、マニシェ(チェルシー/イングランド)、コスティーニャ(ディナモ・モスクワ/ロシア)、チアゴ(リヨン/フランス)、ウーゴ・ビアーナ(バレンシア/スペイン)、フィーゴ(インテル/イタリア)、クリスティアーノ・ロナウド(マンチェスター・U/イングランド)、シモン(マンチェスター・U/イングランド)
<FW>
パウレタ(パリ・サンジェルマン/フランス)、ボアモルチ(フラム/イングランド)、ヌーノ・ゴメス(ベンフィカ)、エルデル・ポスティーガ(サンテティエンヌ)
2年前のEURO2004の時とほぼ同じ陣容。若手有望株のクアレスマ落選がどうかというだけで、これといった不可解な選出は特になし。大会中に世代交代に成功*1してしまったので、WCまでの道程はいたってスムーズだった。ただ目立った新鮮陸の台頭はなく、チームに新たな刺激が足りないため、上積み要素はあまりない。
簡単に表すと、「ポゼッション>カウンター」、「プレッシング>リトリート」、「サイドアタック>中央突破」型のチーム。
4-2-3-1
パウレタバレンテ ミゲル
カルバーリョ メイラ
リカルド
カルバーリョ&アンドラーデの新旧ポルト・コンビで予選12試合・失点5と鉄壁を誇ってきた守備陣に、地上戦最強のアンドラーデの長期離脱で隙が生まれてしまった。チームの強みである「デコ、マニシェ、コスチーニャ」の元ポルトの3センターも、デコがバルサで充実を迎える一方、マニシェとコスチーニャはロシア行きでコンディションを崩してしまった。そう考えると、EURO準優勝時よりチーム力は減退している。
EUROで課題となった引いて守る相手への対応も、現段階では解決策が見えてこない。待望視されていたパウレタを超えるストライカーも見つからなかった。ポゼッション能力と組織的なプレッシングは世界有数なので、中盤での主導権争いにはまず負けないだろうけど、EUROのギリシャ戦のようにゴール欠乏症に陥る恐れがある。結局はストライカーが決定機を確実に物に出来るかに懸かっているでしょう。
数少ない上積み要素として、C・ロナウドの成長が挙げられる。マンUでは当初ドリブルでコネすぎてチャンスを潰したり、サイドからのクロスも味方とタイミングが合わないなど、ベッカムの代わりの「7番」にはなれなかった。ただ徐々に得意のドリブルの使い所が適切になり、多少はシンプルにパスを捌けるようになったし、持ち味を生かして積極的に中に入ってゴールを狙うになった。シュートは強烈だし、ヘッドも意外と強い。チャンスメイカーとしては物足りないけど、ゴールを狙うアタッカーとしての資質はベッカムやフィーゴを超える。大舞台で大化け出来れば面白いでしょうね。
総じて攻守に安定感があるので大崩れする事はないだろうけど、爆発力もないと思う。そしてどこマンネリズムが漂う。上位に躍進する可能性は十分あるけど、優勝までは難しいでしょうね。ただ試合自体は面白い物を見せてくれそう*2。これまでのポルトガルを支えてきたゴールデン・エイジの中で唯一代表に残ったフィーゴ最後の大舞台、期待したいですね。