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J1の広島は7日、今季J2に降格する東京Vから元日本代表のMF戸田和幸(28)を来年1月末までの期限付き移籍で獲得したと発表した。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/jtoto/headlines/20060107-00000050-jij-spo.html

降格の影響なのか主力離脱が相次ぐヴェルディから、またしても主力の一人が離脱。戸田は後半戦以降は数少ない守備が出来るボランチとして奮闘していたし、精神面でも大きな影響力のある選手。ヴェルディにとってはかなり痛い。ACLを戦うつもりはあるのかな。
広島のボランチは守備より攻撃が持ち味の選手が多いし、茂原も柏にレンタル帰還してしまった。戸田は守備面では計算できるし、DFもこなせるユーティティ性もある。レンタルなのでリスクも低いし、なかなか効果的な補強ではないでしょうか。

J1で2年目を迎える大宮が大量補強を敢行する。J2に降格した東京VのMF小林大悟(22)の獲得に動いていることが6日、明らかになった。他にもホンジュラス代表FWサウル・マルティネス(29=上海申花)、MF小林慶行(27=東京V)の獲得が確実になるなど上位進出に向けて着実に補強を進めている。
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2006/01/07/06.html

京都に続いて大宮も大吾の獲得に乗り出している模様。今オフの大宮の勢いは凄い。降格クラブの狙いを絞っているのも賢い。

一方、東京VはJ2柏のMF大野とJ1横浜MのMF大橋の獲得が確実だが、さらに主力放出はJ1浦和に移籍したFWワシントンとMF相馬のほか、主将MF山田のJ1C大阪選手会長MF小林慶のJ1大宮移籍が決定的になっている。
http://www.sanspo.com/soccer/top/st200601/st2006010706.html

大野の獲得話は以前もあったけど、大橋まで獲得が確実とは意外。大橋はマリノスでもレギュラークラスの選手だし、今さらJ2でプレーするレベルの選手ではない。大橋本人が更なる出場機会を求めて環境を変えたがっているにしても、J1で欲しがるクラブはかなりあるはず。降格したヴェルディに移籍するとは思えないが。
大野と大橋の加入が本当なら、小林大・慶の放出も濃厚なのかもしれない。

それにしても滞在ヴェルディの放出話が止まらない。頼みの新監督ラモスはブラジル滞在中。このクラブの方針は一体どうなっているんだろう。

ラモス「あとは、J1でやりたいという選手がいたらすぐ出してくださいって言った。結局、東京Vへの愛情を持っていないということ。実際落としたのは彼ら。今更J1でやりたいとか言っている場合ではない。男なら、プロなら、プライドがあるなら、東京Vが好きならそんなことは言わないはず。もちろん考え方は人それぞれだからそれでもいいと思う。」
http://www.jsgoal.jp/club/2005-12/00027866.html

ラモスはJ1でやりたい選手を引き止めるつもりはないらしいが、移籍希望している選手を説得するのも監督の仕事の一つのはず。選手がJ1でやりたいと思うのは当然、イコール「東京Vへの愛情を持っていないということ」ではないと思う。そういう選手を切り捨てるのではなく、残留するよう説得する事こそ価値があると思うんだが。知名度あるコーチ陣に貸金を使いすぎて、選手残留のための資金が足りてないんだろうか。
フロントの読売路線、ラモスの方針ってヴェルディサポに評判良いんだろうか? これが自分の好きなクラブの方針だったら絶対に反対だけどね。
ヴェルディ愛が最重要といっても、優秀な既存戦力を放出して、読売愛で永井を呼び戻しても大した効果を見込めないと思う。外から見るとこの読売路線はどうかと思うけど、やはりラモスはアンタッチャブルな存在なのかな。この時期に大事な編成の時期にブラジル行っている場合ではないと思うが。

大分FW高松大樹(24)の残留が5日、決定した。推定年俸2500万円で1年契約を結ぶことでクラブ側と合意した。高松は今季終了後、移籍の意向をチームに伝えていた。ポストプレーが得意なアテネ五輪日本代表で高い決定力を誇る大型FWだけに、浦和とC大阪が獲得を狙っていた。浦和はブッフバルト監督まで出馬して積極的に獲得に動き、C大阪も浦和を上回る年俸で獲得を目指していた。しかし、昨年末に残留を願う大分サポーター約6000人の署名が届くなどして心が揺らぎ、残留を決めた。
http://www.nikkansports.com/ns/soccer/p-sc-tp0-060106-0007.html

清水への移籍が濃厚となっていたC大阪FW西沢明訓(29)が急転残留することが5日、分かった。西村GMが「西沢は残ることになった」と明言した。西沢は地元清水への移籍を希望。清水側もC大阪に獲得を打診していた。だがチームメートや周囲からの説得、粘り強く慰留に努めてきた同GMと昨年末に会談した結果、今季もC大阪でプレーする決意を固めた。「(最終節で優勝を逃した)12・3の悔しさを今年、必ず晴らそうということです」と同GMは説明。
http://osaka.nikkansports.com/osc/p-ot-tp3-060106-0032.html

選手が次々離脱するクラブもあれば、移籍を希望していた選手の引き止めに成功するクラブもあると。署名で高松の残留を促した大分サポーターは素晴らしいな。やはり移籍希望があったとしても、そんな選手は要らないと突っぱねるより、必要な選手であれば説得して残留させる方が健全だ。自分の好きなクラブはぜひそういう方針であって欲しい。
高松はワシントンがいるレッズでは先発が難しいし、西澤も清水よりセレッソの方が明らかに合っている。二人とも残留した方が活躍できる状況の選手なので、クラブにとっては勿論、選手本人にとってもこの判断は良いと思います。

日本代表MF中田浩二(26=マルセイユ)が2月に古巣鹿島に復帰する可能性が出てきた。鹿島幹部が6日、中田浩代理人に復帰を再要請。マルセイユで放出要員となった中田浩は、ベタル・エルサレムとの交渉のために5日にイスラエル入り。ベタル移籍の意思がないため、鹿島は欧州市場が閉まる今月31日までに移籍先が見つからなければ、マルセイユに無償での復帰を要請する方針を固めた。
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2006/01/07/01.html

鹿島は中田コに復帰してもらいたい模様。あれだけ反響を巻き起こしただけに、サポは歓迎してくれるのかな。
中田コ本人はどうしたいんだろう。移籍する意思がないのにイスラエル入りするのは謎だ。観光?

ただ、鹿島側は移籍金を支払うつもりはない。昨年2月に、移籍金ゼロでマルセイユに渡しており、牛島社長もこの日「お金を支払うつもりはない」とあらためて明言した。しかし、マルセイユとしても試合に出さない選手に対して年俸6000万円(推定)はあまりにも高すぎる金額。2月移籍でクラブ間合意する可能性は十分にある。

鹿島が移籍金ゼロでマルセイユに渡したのは、マルセイユは移籍金を小額ながら提示したのに、鹿島が意固地になって突っぱねたんではなかったっけ。その小額な移籍金にしても、残りの契約期間と中田コの実績を考えれば妥当なものだった。それなのに「お金を支払うつもりはない」は虫が良すぎる。本当にマルセイユは無料で鹿島に移籍させてくれるんだろうか。他のJリーグのクラブが適正価格で正式オファーすればおもしろいのに。


磐田のユニホームの胸スポンサーが、94年のJ昇格後、初めて変更されることが分かった。これまではネスレジャパングループのロゴを掲出していたが、12年と長期に及んだこともあり、同社から背中に商品名を掲出する形でサポートしたい意向を告げられていた。新スポンサーに複数のIT関連企業が名乗りを上げたが、このほど都内に本社を置く住宅関連会社と合意。同社のロゴは漢字4文字だが、ローマ字に変換したものの使用を検討中。なおスポンサー料は推定で3億円。
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2006/01/06/10.html

この金が補強資金の足しになRのなら、ぜひ有効活用してもらいたい。ただ外国人担当スカウトが無能っぽいので期待はできません。また1億かけて1ゴールでは洒落にならないよ。外国人助っ人には、3人の中途半端な選手より、1人のスペシャルな選手を希望。

この度、ジュビロ磐田河村崇大選手(MF)が、セレッソ大阪期限付き移籍することが決まりましたのでお知らせ致します。なお、契約期間は、2006年2月1日〜2007年1月31日までです。
http://www.jubilo-iwata.co.jp/news/2006/0106_2shi.php

はて、いつものように同一リーグのライバルクラブに選手を貸し出すわけが、こちらにメリットはあるんだろうか。レンタルすることのメリットには、自クラブでは出場機会のない選手を出場機会のあるクラブに修行に出して、成長して戻ってもらうという事が挙げられる。

河村の場合はレギュラーではないとはいえ、ジュビロでもバックアッパーとしてそこそこ試合に出れているし、セレッソに行っても似たようなものだろう*1。貸すなら対戦機会のないJ2のクラブに貸せば良いのに。それなら河村でも常時プレーできるだろうし、こちらが直接対決で馬鹿を見る可能性も低い。

まあそれは置いておくにしても、ボランチ層が薄いチームに守備的MFを貸してあげるんだから、見返りとしてこちらも誰か借りて来れば良い。例えば手薄な本職サイドのバックアップとして苔口*2か酒本。いつもジュビロからは貸すばかりで、なぜ交換条件として借りる事をしないんだろう。

最悪のパターンとしては、河村が予想外の急成長した末に、レンタルを挟んだ事で格安の移籍金で出て行かれてしまうこと。この過ちをこれまでジュビロは繰り返してきた*3。どうせ出て行かれるなら満額要求できる完全移籍で売るべきだし、戻って来させたいなら復帰確約を結んでおくべき。中途半端が一番良くない。そもそも河村に帰ってくるつもりはあるのかな。

河村の印象としては、実力の片鱗は垣間見せるものの、まだメンタル面がプロレベルに達していない優秀な若手選手というところか。そんな印象のままもう中堅。フィジカル面では恵まれているし、ボールテクニックやパス精度も悪くない。守備能力やバランス感覚はある程度計算出来る。ただ極端に消極的で、スペースがあってもボールを前に運べない、すぐにバックパスや横パスばかり選択してしまう。試合中の波も激しすぎる。
よく「やれば出来る子」と評されるのだけど、要するに「出来ていない」わけだ。ポテンシャルは高い選手だが、イーブンボールをすぐに諦めてしまうようなメンタル面を改善しない限り、大成は望めないだろう。

*1:セレッソボランチファビーニョが移籍したけど、どうやら山田を獲るらしい。下村と山田に勝てるとは思えない。ファビーニョの代わりの外人助っ人も来るだろうし。

*2:彼は信男の代わりにピッタシの快速アタッカー。

*3:他クラブで主力としてプレーしている選手がかなりいる