欧州プレーオフ第一戦

スペイン 5-1 スロバキア
ルイス・ガルシア(10'、18'、74')、フェルナンド・トーレス(65' PK)、モリエンテス(79')
ネメト(49')


スペインの本大会出場がほぼ決定。結果的にはスペインの圧勝だったわけだけど、予選で苦戦したスペインを見続けていた身としては、ある意味ハラハラするする展開だった。スロバキアくらいの相手なら勝ちきれても、本大会に向けてまだまだスペインには課題が多いと感じる。それでも5得点は良化傾向。その辺はまた後日。

スペイン:4-2-3-1
カシージャスデル・オルノ、パブロ、プジョル、サルガド、アルベルダ(66分シャビ・アロンソ)、ルイス・ガルシア(76分モリエンテス)、シャビ、ラウール、レジェス(56分ビセンテ)、フェルナンド・トーレス

前半10分にシャビのCKからルイス・ガルシアがヘッドを決めて幸先よく先制すると、18分にはシャビの素晴らしいループパスにオフサイドギリギリで反応したガルシアが華麗な胸トラップからシュートを決めて2点差。シャビとルイス・ガルシア、03-04シーズン後半に快進撃を見せたバルセロナを想起させる見事なコンビネーションだった。

守ってドロー狙いのゲームプランのスロバキアにとって、序盤で2ゴール差は絶望的な数字。意気消沈したスロバキアをその後もスペインが圧倒的に攻め立てる。前線の選手が流動的に動く攻撃が見事に機能し、スロバキアの大型DF陣は翻弄されるばかり。2点差はまずい攻めにも比重をかけようとするも、その隙をスペインに突かれて次々と決定機を作られる。

でもここからがいつものスペイン。圧倒的なチャンス数の割りに、シュートがゴールネットを揺らすシーンが少ない。トーレスもラウールも決定機を決めきれない。ホームのスペインとしたら、流れ良い内に点差を広げて勝負を決する必要があったはず。こういう状況で決めきれずに苦戦したのが今回のWC予選だった。

そして後半開始早々、ルイス・ガルシアがGKへのバックパスをネメトに渡してしまう致命的なミス。ネメトは落ち着いてカシージャスの股を通してゴールを決める。スロバキアは貴重なアウェーゴールで1点差。圧倒的に攻めていても、集中力を欠いたミスからワンチャンスを決められるのも相変わらず。

守りを固めるスロバキア、攻め急ぐスペイン。こうなるとスペインはいつもの決定力不足が顔を覗かせる。スロバキアにとってこの試合内容でアウェーゴールを取っての2-1は最悪の結果ではない。もし1点追加して2ー2のドローに持ち込めれば勝ちに等しいドローになる。

その嫌な流れを変えたのはまたしてもルイス・ガルシア。後半20分、ペナ内に飛び込んだガルシアの折り返しパスを、スライディングで止めようとしたスロバキアの選手の手に当たりPK奪取。その裁定に抗議をしたハドが2枚めのイエローで退場。F・トーレスが落ち着いてPKを決めてまたも2点差、そして数的有利という絶対的優位な状況。

運も味方につけたスペインはもうイケイケ、数的有利を活かして攻め立てる。後半29分、レジェスに代わって入ったビセンテのグラウンダーのクロスを、ルイス・ガルシアが難しい体勢から器用にシュートを決めてハットトリック達成。ここまで全得点と失点にも絡む活躍、今日はまさにルイス・ガルシアの日だった。

そして間髪いれず後半34分、ビセンテのピンポイントクロスを、殊勲のルイス・ガルシアと交代したばかりのモリエンテスが得意のヘッドで4点差。この試合だけでなく、プレーオフの趨勢をも一気に決めてしまった。その後は危なげない内容でスペインが試合を進め、見事5-1での完全勝利。

ノルウェー 0-1 チェコ
スミチェル (31')

ネドベドとのワンツーで右サイドを抜け出したポボルスキーのクロスを、スミチェルがヘッドで合わせて先制。

スイス 2-0 トルコ
センデロス(41')、ベーラミ(86')

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