静岡ダービー・プレビュー

http://www.jsgoal.jp/2005derby/venue/shizuoka_analysis.html

3-4-2-1
　　　　　カレン
　　　　西　　　成岡

村井　　　　　　　　　　太田

　　　　服部　　名波

　　茶野　　田中　　鈴木

　　　　　　川口能

前田、ヨンス、福西が怪我で欠場濃厚。かなり痛い。FWがカレンor中山、右CBが金or鈴木で、それ以外は上記のシステムが濃厚。西は腰に張りがあるらしいが、前節同様FWというより前線のフリーマンとして先発するだろう。
相手は典型的なカウンター型のチームなので、ポゼッションはまず握れる。引いてスペースは消されるだろうから、そこから攻めあぐねそうなのが不安。ボールを持たされて奪われた後の速攻が怖い。これまでのように必要以上に綺麗に崩そうとはせず、シュートチャンスにはどんどんシュートを打っていきたい。引いた相手にはミドルも必須。

4-4-2
　　　ジェジン　マルキ

　兵働　　　　　　　　　太田

　　　　高木和　　伊東

　山西　　森岡　　斉藤　　市川

　　　　　　　　西部

前節は大分に0-5で完敗とチーム状態はどん底の清水。長谷健監督はスペイン留学で師事したイルレタ＠デポル式のサッカーを標榜していたはずが、今は引き篭もった守備からの単調な放り込みサッカーになっている。往年の清水らしさはあまり感じられない。
清水は基本的に守備的なチームで、前からのプレッシングではなくリトリート主体で守ってくる。DFラインは経験豊富だがスピードには欠けるので、裏のスペースを消す意識が高くラインは深い。中盤は間延びする傾向が強く、DFからのロングボールやサイドからの放り込みが多い。
ボール奪取後は手数をかけないカウンターが中心。トップに素早く楔を入れて落としてからの速攻など、型に嵌った時は中々の切れ味があるが、攻撃パターンはあまり多くない。
攻撃陣で最も怖いのは復帰予定のマルキーニョス。得点力と運動量を高いレベルで兼ね備えた非常に厄介なFW。怪我が少なければJ1得点ランク上位に位置するであろう実力者。現役韓国代表チョ・ジェジンの高さも脅威。この2トップの個人能力には気を付けたい。
攻撃は中央突破よりはサイド攻撃志向でクロス主体。右の太田兄はスピードに優れたサイドアタッカーで、左の兵藤は左足の精度に優れた展開タイプ。控えにはクロスが正確な佐藤、スピードと得点力のあるチェ・テウクと選手の質は悪くない。ただボランチの攻撃構築能力がないので、攻撃はあまり機能していない。
弱点は左SBの山西。1対1の対人守備を苦手としており、スピードに欠けるため相手と距離を取って守ろうとする意識が強すぎる。左CBの森岡は常にカバーに忙しく、サイドに釣り出されてから薄くなった中を狙われるケースが多い。ぜひここから崩してたい所だが、山西が古巣を前に変なパワーを発揮する事だけが怖い。一年に一度あるかないかのミドルが火を吹くかもしれない。
ダービーという背景だけでなく、選手個々の能力差やチーム状態から考えても必ず勝たなければならない試合。相手は残留争いに必死だが、手堅く勝利を収めたいところ。引き分けでは駄目。