第1節まとめ


第1節は番狂わせのない順当な結果に。

A クラブ・ブルージュ 1-2 ユベントス

A ラピド 0-1 バイエルン

2強ともアウェーで勝利ですか。さすがに手堅い。
ユーベは開幕からトレゼゲが調子良いね。ズラタンとの2トップはカペッロの中で不動なので、デル・ピエロはかなり厳しい立場。他にもサラジェタとムトウがいるし、このままスタメンで出場機会がないとイタリア代表も厳しいと思うが。アーセナル行きの噂はどうなんだろう。ただしトレゼゲは怪我の多すぎる選手なので、チャンスはまだまだあると思う。
バイエルンブンデスで早々と独走する可能性があるので、そうなった場合CLに集中できそうなのが怖い。まだまだ先の話ですけど。

B スパルタ・プラハ 1-1 アヤックス

B アーセナル 2-1 トゥーン

アーセナルがホームで格下相手にまさかの苦戦。プレミア弁慶といっても、まさかトゥーンにロスタイムまで勝ち越せないとは思わなかった。ベルカンプ様様ですな。
この試合もいつものアーセナル。華麗なパスサッカーでゴール前までは行くけど、綺麗に崩そうとする意識が強すぎてなかなか決定的なシュートまでいけない。アーセナルは攻撃にミドルシュートか高さがないから、引いて守る相手を崩すのにはこれからも苦労しそう。
このグループは他に比べるとかなり楽な部類だけど、アーセナルは最後まで苦労するかもしれない。それでも2位以内は固いと思うけど。

C ウディネーゼ 3-0 パナシナイコス

C ブレーメン 0-2 バルセロナ

バルサvsブレーメンは好試合だった。バルサが苦しめられるとしたら引き篭もりカウンターだと思ってたけど、序盤にデコのゴール*1でリードされたブレーメンが真っ向勝負で大健闘。ラインを押し上げて積極果敢なプレッシング、ミクーを中心にしたパス回しなど、バルサのお株を奪う好質なサッカー。チャンスを確実に決めえられなかったのが痛かった。
対するバルサも御馴染みの華麗なパスサッカーで対抗。アウェーでも自らが理想とするサッカーを貫いて、結果をきっちり出すのは流石といえる。守備組織でも同じリーガのバルサとは雲泥の差。CLデビューを果たしたリオネル・メッシはPK奪取と勝利に貢献。リーグ戦でも早く出れるようになって欲しい。もう十分トップでもやれるでしょ。

ウディネーゼはヤンクインタのハットトリックで勝利した。いつもながらイタリアは良いストライカーが多いね。バルサが抜けているだけで、このグループの平均レベルはかなり高そう。過去のCLを振り返ると、パナシナイコスもホームではかなり強いと思うよ。バルサも過去かなり苦しめられたしね。

D ベンフィカ 1-0 リール

D ビジャレアル 0-0 マンチェスター・ユナイテッド

ビジャレアルは王様リケルメの不在で苦しい戦いが予想されたけど、強豪マンU相手にドローと健闘。エインセの怪我で弱体化した左サイドを、グイアレがうまく突いていた。ただサイドからは攻めれていたけど、リケルメ不在で得意の中央突破は影を潜めた。スペースを抜け出すのがうまいフォルランは、リケルメの変態キープからのスルーパスが恋しかったはず。サイドからのクロスではそこまで活きない。
マンUはキーンが不在なんだし、相手の中盤にリケルメがいないんだから、無理に3センターで行く必要はなかったと思うが。スミスを中盤の底で使うのは宝の持ち腐れ。2トップでルーニーを中央の高い位置で使う方が良かったと思う。ロナウドは相変わらずの持ちすぎドリブルで機能せず。日本では騒がれまくってるけど*2、現時点では過大評価*3ルーニーは審判に対する軽率な行動で退場。2人ともまだ若いな。

やはりスペインの中堅クラブは面白い。リケルメが戻ってきたらかなり期待出来る。ビジャレアルと同規模で、ここまでの実力のあるクラブはプレミアにはいないはず。たただリーガはビッグクラブが2つしかないので、CLでの総合的な印象は悪くなりそう。ビジャレアルベティスが頑張らねば、UEFAランキングは下ってしまいそう。

ベンフィカミッコリのヘッドで勝利。早速結果を出すとは流石。今後も頑張って欲しい。モッジも値段が上がって喜んでいそう。

E PSV 1-0 シャルケ04

E ACミラン 3-1 フェネルバフチェ

昨シーズンの主力放出で苦戦が予想されたPSVだけど、難敵シャルケに勝利。フェネホールのヘッドは高かった。
ミランは順当に勝利。カカーの独走ドリブルシュートが凄かった。あの中盤からの縦への速さは脅威。ビエリはいまいちフィットしてないね。このままだとイタリア代表入りもかなり厳しくなる。
守備陣はアネルカにけっこう翻弄されていたのが心配。ミランDF陣の平均年齢の高さは少し気になる。アネルカもかつては世界で最も有望視されていた快速FWで、本来なら今のアンリのポジションにいるはずだった男。ベンゲルの忠告も聞かずに、アーセナルからマドリーに移籍したのが失敗の始まりだった*4。トルコでもう一花咲かせるか。

F オリンピアコス 1-3 ローゼンボリ

F リヨン 3-0 レアル・マドリード

オリンピアコスがホームで負けたのは少し意外。今後はリバウド神のサンチャゴ・ベルナベウ降臨が楽しみ。

G ベティス 1-2 リバプール

G チェルシー 1-0 アンデルレヒト

ベティスvsリバプールという好カードはディフェンディング・チャンピオンの貫禄勝ち。両チームの経験の差、そしてベティスをよく知るベニテスの采配の勝利か。

リバプールは試合開始早々に先取点。ベティスが前に出ざるを得ない状況になれば、得意のカウンターの威力は半減したも同然。そして高さで圧倒。ショートカウンターを受けるリスクのないロングボール攻撃主体で攻める。クラウチを止めるのは高さに欠けるベティスのDFでは難しかった。手堅く2点目を奪った後は、リバプール得意のアウェーでの堅い守りを発揮。ポゼッションは圧倒されても、試合に勝てばいいという考え。

ベティスエドゥの不在が痛かった。左からのエリア進入のうまいエドゥがいればホアキンを最初から右で使って、右からのサイド攻撃にオリベイラが孤立せずに絡めたはず。代役のバレラが右しか出来ないとはいえ、ホアキンを最初から相手の穴のトラオレにぶつけなかったのは失敗だった。この辺が選手層の薄い中堅クラブの苦しいところ。ジュニーニョと並ぶ名FKのアスンソンも今日は不発。
中盤以降、ベティスはポゼッションで圧倒。鋭い攻撃も散見され、欧州に来るだけのチーム力の片鱗は見せた格好。ただしそれは、カウンター型チームの得意とする形ではなかった。相手に引いて守られると苦しい。早い時間帯での失点が悔やまれるところ。

最激戦区と思われたグループGだけど、2強が早々に突破を決めてしまうかもしれない。ライバルのリバプールにホームで敗れたベティスは苦しい。チェルシーに勝つのは厳しいと思う。ドログバの高さに圧倒されて、チェルシーのカウンターを許さない堅守に苦しむ姿が目に浮かぶ。なんとか頑張って欲しいが。

チェルシーはまたも完封勝利。固すぎだよ。

このプレミアの2クラブは、CLにおいてはアーセナルより一歩上だと思う。チェルシーは別格として、リバプールアーセナルではそこまでチーム力の差はない*5けど、CLにおける戦術的な幅に差が感じられる。もしアーセナルベティスを相手にしたら、華麗なパスサッカーで圧倒した可能性もあるけど、ベティスのカウンターにかなり苦しめられたと思う。パワープレーやアウェーで守りきる事を得意としないアーセナルは、CLで当たるプレミアには少ない欧州仕様の相手には相性が悪い。

H アルトメディア 0-1 インテル

H レンジャーズ 3-2 FCポルト

インテルは無事に勝ったようで。アドリアーノのポストに当たったFKは凄かった。試合は知らん。
ポルトはアウェーで敗北。ダイジェストを見る限り、レンジャーズのフィジカルと高さにやられたのかな。AZで猛威を振るったアドリアンセが新監督に就任したポルトにはかなり期待しているんだが。

*1:昨シーズンからデコのシュートは相手に当たって入ることが多い。

*2:ロビーニョも同様に騒がれてるけど、同じドリブラーならロッベンでもっと騒ぎなさい

*3:年々着実に成長はしてるので、将来はかなり有望だと思うよ

*4:アーセナルとしては移籍金でアンリを取れたので成功

*5:むしろ直悦対決やプレミアシップではアーセナルの方が優位だと思う