ジュビロvsヴェルディ

珍しくまともなレビューを書いたのに、なぜだか消えちまった。

http://www.jubilo-iwata.co.jp/jubilo/live/J050717_580.html

ボーナスステージを確実にクリアー。
ヴェルディの守備はマジでザルだった。先制した際にはまず負けないと核心*1。大勝という結果はヴェルディが弱すぎたというのもあるけど、6ゴールも決めたというのは素直に喜んでいいと思う。試合レビューはもういいや。今日はFWが確実に得点を決めたのが良かった。

前田遼一がまたしても素晴らしい活躍。アウトサイドにかけたお洒落なスルーパスで中山の先制弾*2をアシスト、そして見事2ゴール。特に巧みなボールコントロールで相手DFを反転して交わして、強烈なミドルシュートを決めた2点目は素晴らしかった。前田らしさが凝縮されたゴールシーン。これでシーズン通算8ゴール。ここ3試合は5ゴール2アシストと絶好調。

労を惜しまぬチェイシング、スペースへの飛び出し、足下の巧みなポストプレー、テクニカルなチャンスメイク、中盤に下がっての組み立て補助、巧みなドリブル突破、打点の高いヘッド、強烈なミドルシュートなど、テクニックと運動量以外は飛び抜けているわけでないけど、FWとしてのオールラウンドな能力なら日本でも有数*3。あとは試合での好不調の波を無くして*4、課題とされている得点さえ継続して決めていければ、代表入っても十分やっていける。

コンフェデ以降の代表のサッカーにもフィットするタイプだし*5、非常にテクニカルでジーコの好みの選手でもある。まあ、ジーコJリーグ見てないから選ばれないと思うけど。

うーん、オレ前田好きすぎだな。

そしてカレンも2ゴール。2点目のミドルシュートは見事*6。大熊監督に攻撃を規制されているのか知らないけど、なぜこの積極性が代表では発揮できないのかな。守備貢献は相変わらず多大。中山の背を見て育ってきただけの事はある。そして簡単な決定機を外すのも相変わらずだ。この辺も中山の遺伝子を受け継いでいる。あれは確実に決めないと。


前田とカレンの若手FWが着実に成長しているのは大変心強い。そして負けじと中山もコンディションが良さそう*7。あとはチェ・ヨンスとグラウだ。多大なコストがかかっているんだから、彼らも何とか有効活用したいところだ。

山本監督が当初レギュラーに想定していた2トップは大不振。若手を抜擢して結果を出したとか賞賛を浴びてる山本監督だけど、当初はヨンスに素早く当てる電柱サッカーを志向していた監督にとって、この運動量豊富な2トップの活躍は想定外だったはずで*8、この辺がどうも諸手を上げて賞賛できないところ。前田をトップ下にしたりベンチに引っ込めておいたのは何だったんだという。

トップ下といえば藤田離脱後の問題。最近の名波のトップ下は機能しているんだけど、名波は週一プレーヤーだし、それでなくても今後のことを考えると西、成岡、船谷の誰かがトップ下レギュラーとして機能してくれないと困る。この辺をどうしていくのか。流石に前田のトップ下は諦めてくれたと思うので、今後の監督の選択にも期待したい。

これで日程の半分が終了。問題はまだまだ多いけど、先に繋がる流れになってきたと思う。とにかく監督には五輪時代のようにチームを変にいじったりぜず、好調を呼び込んだ要因だけはこのまま継続していって欲しいです。

どん底状態にある東京Vオズワルド・アルディレス監督(52)が、今週中にも解任される可能性が出てきた。磐田戦でまたも大量失点を食らい、0―6と無残な大敗を喫した。監督の去就に関し、7月の6試合を区切りと考えてきた唐井GMは試合後「萩原社長は(6試合の続投を)言明していますが、5試合で23失点は重い」と厳しい表情で早急な解任を示唆した。
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2005/07/18/02.html

あらら、引導渡しちゃったのかな。ユースの監督を大熊監督や日本人監督の育成の場に使われるんだったら、代わりにアルディレスにやってもらいたいところ。

*1:この試合に限らず先制した試合はほとんど負けていないと思う。逆に先制されると逆転は難しい。スペースを消されて引いて守られると攻撃は手詰まりになるし、サイドのスペースを突いてくるカウンターサッカーに弱いから。

*2:ゴンゴールはチームが勢いづける

*3:世界でいうとグジョンセンみたいな選手に育っていって欲しい

*4:これがあるから器用貧乏という印象が付きまとう

*5:柳沢や大黒とは相性が良さそう。逆に鈴木とは確実に合わないな。

*6:前田もカレンも見掛けに似合わずミドルは強烈なんだからもっと打つべし

*7:もっと決められたと思うけど

*8:ヨンスとグラウが負傷した事による怪我の功名