色々と決定
Ｊリーグ１部（Ｊ１）横浜Ｍとの契約が６月末で切れる日本代表ＤＦ中沢佑二（２７）が２８日、契約更新に合意した。年俸は９０００万円（推定）で、契約期間は２００９年１月３１日までの３年７カ月。Ｊリーグは、日本人選手が３年を超える長期複数年契約を結んだのは恐らく初めてとしている。
代理人の田辺伸明氏によると、欧州のクラブから複数の移籍申し入れがあった。しかし、中沢はワールドカップ（Ｗ杯）出場のためには残留が最善と判断した。横浜ＭはＷ杯後の海外移籍については柔軟に応じる方針。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/jtoto/headlines/20050628-00000062-kyodo_sp-spo.html
これでブンデスリーガ行きは消滅と。
中澤ならドイツに行っても普通に通用すると思うけど、DFの場合はコミュニケーションや連係が最重要だし、海外に移籍して日本での様な活躍を1シーズン目からできるとは限らない。ワールドカップイヤーを前に、下手にコンディションや試合勘を落とすリスクを背負うより、Jリーグでプレーしてくれた方が日本代表的には良かったのかもしれない。
まあ中澤が海外に移籍してくれた方が、マリノスが多少は弱体化してくれて助かった。栗原や河合もかなり良いDFだけど、中澤ほどの存在感はまだない。ただJリーグにとっては中澤みたいなDFがいてくれた方がレベルアップになるから良いかもね。Jリーグにもエメやジュニーニョやワシントンがいるから、物足りないということはないだろうし。
3年7カ月という契約期間は異例。ワールドカップ後に海外移籍した場合、これでマリノスに移籍金が入る仕組みになったわけだ。こういう契約が世界基準に照らし合わせれば普通なので、今後もそういう流れになれば良いと思います。そうしないと中田コのような、さもクラブを裏切ったかのような悪印象がついてしまうフリー移籍はなくならないと思う。
昨季をACFフィオレンティーナで過ごしたジョルジョ・キエリーニ、エンツォ・マレスカ、ファブリツィオ・ミッコリの3選手が、イタリア王者ユベントスFCに復帰することになった。3選手の保有権はこれまで、両クラブが共同で所有していた。しかし、今回の契約によって、ビアンコネーリ（ユベントスの愛称）へ完全移籍する形となった。
http://jp.uefa.com/competitions/UCL/news/Kind=1/newsId=312849.html
あれだけをヴィオラ残留を望んでいたミッコリを、ユーベは引き戻してしまうとは。日本だったらここまで選手の意思を無視しないでしょうな。モッジにとっては選手は移籍のための駒なのか。トレード要員としていいように扱うつもりなんでしょう。
ミッコリは相当ユーベ復帰を嫌がっていたから、今さら帰って居場所はあるのかな*1。高額選手なので獲得するチームはあまりないだろうから、またレンタル移籍になりそう。もしかしたらカッサーノ獲得の足しにローマへ飛ばされるかもしれない。スパレッティはミッコリみたいなタイプ好きだろうし。
ミッコリに関してはヴィオラ残留の最大功労者なわけで、一見するとヴィオラにとって最重要選手。ただ返してしまうのも分からないわけではない*2。
まず完全に買い取るにはかなりの高額を使わなければならない*3。それにFWにはボジノフとパッツィーニという若手有望株がいて、ミッコリは彼らとの共存に向いたタイプではない。特にボジノフとは役割が被る。新監督のプランデッリにしても、ミッコリは扱いづらいタイプのFWのはず。1トップ適性はない。ただ、それでも残留して欲しかった。
ミッコリはチームのために気持ちを込めてプレーしてくれたのでかなり好きになってしまった。孤立無援の状況で12得点は凄い。プレースタイル的にビッグクラブでレギュラーとしてプレーするのは難しいと思うけど、ある程度の自由を与えられればどこにいってもやっていけるでしょう。頑張って欲しい。ファーストタッチで浮かしての強烈ミドルに到る流れは絶品。
マレスカに関しては最後までピアチェンツァ時代の輝きを取り戻せなかった。返却されるのも致し方ないというところ。ユーベに戻っても出番はなさそうなので、またレンタルの日々かな。
キエッリーニに関しては前日に書いたので省略。
まあ、中田英にとっては悪くない事ですね。ミッコリのような個人プレーを好むFWとはあまり相性良くないし、マレスカがいなくなればボランチのレギュラー争いも緩くなる。コンディションをベストに戻せればチャンスは十分あるんじゃないでしょうか。
これはヴィオラにとってかなり戦力ダウンだけど、高額選手の保有権半分を売って返却したわけだから、考えようによってはかなりの大金を得た事になる*4。またボジノフのようなサプライズ満載の補強があるかもしれない。トッズも儲かってるらしいし。
