ワールドユース開幕

オランダで開催されるWY2005。残念ながら85年以降世代の一級線は出場しないけど、シーズンオフの欧州開催という事もあって、UAEやナイジェリア大会よりは優れた選手達が集まった。

今回のU-20日本代表は、マスコミに第2の黄金世代と騒がれるほどの逸材揃い。確かにJリーグで活躍する若手選手を多く擁していて、個人的にも期待している。ただ世界的に見れば同年代にもっと凄い選手は多く存在するわけで、過剰な期待は禁物。

ナイジェリア大会準優勝という79年組みほどの成績を残すのは難しいだろうけど、大会中にうまく化ければおもしろいことになりそう。北京五輪を目指す代表の中心世代になるので、そこでより楽しむためにも必見。そういえばアテネ組みのWYは失意のスタートでしたな。あの時のメンバーも、今見ると随分逞しくなったものだ。

日本は開幕戦で優勝候補オランダと激突。ここを引き分けられればグループリーグ突破がぐっと有利になる。国際レベルの経験をなかなか積めない日本においては、若年層のうちに国際試合を多く経験しておく事が未来の代表強化に繋がる。有益な経験を積むためにも、何とか頑張って一つでも多く勝ち抜いて欲しいです。

4-4-1-1

   平山 カレン
 家長     兵藤(水野)
   本田 伊野波 
水本 小林 増島 北斗
     西川

直前の強化マッチや練習レポートを参考にするとスタメンはこんな感じかな。これまでは3バックが基本線のチームだったけど、3トップのオランダを見越して4バックが濃厚。本田のところに兵藤が入って、水野が右サイド先発かもしれない。水本と小林の位置は逆かもしれない。カレンが右MFで兵藤トップ下の4-5-1もありうる。直前の練習では変わったことやっているようだけど、この期に及んで奇策では臨まんでしょう。

基本的に長身の平山が1トップ気味に前線で張って、彼のポストプレーを主軸に攻撃を組み立てる。コンビを組むカレンはその豊富なスタミナで攻守に縦横無尽に動き回る。このチームではずっとノーゴールだけど、他のFWに運動量がないので貴重な存在。素早くトップ(平山)に当てて、そこからサイドや2列目の飛び出しを促す速攻主体のチーム。

中盤でパスを繋げている内は、サイドに良い状態ボールが渡って、両サイドアタッカー突破力を活かしたサイド攻撃がよく機能する。チリ戦の後半が理想のサッカー。ただ相手のハイプレッシャーによって中盤でパスが繋がらなくなると、途端に平山の頭めがけて不正確なロングボールを放り込むしか能のない凡チームになってしまう。家長、水野、苔口といったサイドアタッカーの突破力を活かすためにも、キープ力とパスセンスに優れる本田(梶山)にはポゼッションの面で期待したい。

今までの大熊采配を見ると、序盤はタフで運動量のある選手を重用して(それが賛否両論)、勝負どころで守備に不安はあっても個人技に優れて流れを変えれる選手をスーパーサブ起用する。後半に流れを変える役目を担う水野(先発もある)、前俊、森本、梶山には、劣勢時に期待したい。

本当は個別に選手紹介を作ろうかと思ってたけど、タイミングを逃した。まあ勝ち進みそうだったら追々やります。

4-3-3
         バベル(ジョン)
   クインシー         フィンケ
      アフェライ    クライス
           マドゥロ
エマヌエルソン ストライク フラール ティーンダリ
          フェルメール


対するオランダはチームとしては未知数。ただエールディビジで普通にプレーしている選手が多く、個人能力では間違いなく日本より格上。エースのバベルはフル代表デビューとなった欧州予選のルーマニア戦でいきなりゴールを決めた逸材。アヤックスでも個人突破から強烈なシュートを何度も決めている。大会の目玉選手。アフェレイという選手も小野擁するフェイエ相手にいきなり2ゴールを決めていた。クインシーやコリンズ・ジョンもプレミアの選手をドリブルで切り裂けるレベル。

ただバベル、マドゥロフラールといった中心選手がフル代表の欧州予選のため前日合流で疲労残り。チームとしてもベストメンバーではほとんど練習していないらしい。攻撃陣に比べると守備陣はそう強力ではない。漬け込む隙はありそうだけど、まあ初戦だしドローで御の字じゃないですかね。

http://www.jsgoal.jp/japan/youth/
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/wy/2005/index.html
http://www.tbs.co.jp/w-youth05/index-j.html

この二つのサイトをチェックすればより楽しめるかと。