各国最終節


CL出場権争いと残留争いが同時に行われる奇跡。WOWOWはこれを生放映しなくてどうするよ。

  • レバンテ 1-4 ヴィジャレアル
  • セビージャ 0-2 マラガ

優勝争いについては以前書いたので、それ以外を簡単に総評。

レバンテが敗れたためマジョルカの残留が決定。
マジョルカは終盤の快進撃で見事残留を果たした。途中にクラブも半ば諦めて若手主体で試合に臨んでいたのに、そこからの逆転劇は奇跡的。それに一役買った大久保は賞賛に値する。これで来シーズンはマジョルカ残留ですかね。ただチームとしてのお膳立てに大して期待出来ないのでなので、来シーズンもかなり苦労しそう。もう少し良いパサーがいるチームの方が合うと思うが。

CL出場クラブはビジャレアルベティス。マラガに敗れたセビージャは脱落。旧4強の一角を形成していたバレンシアとデポルの不甲斐無さに助けられた格好。これまでCLに出場するリーガ中堅クラブは欧州でも健闘してきたけど、今回はあまり期待できない。

ビジャレアルリケルメ様々。彼を中心にチームを作り上げたペレグリーニの手腕も見事だった。ただ来シーズンはリケルメの返却が濃厚。保有元のバルサは放出する模様だけど、高額のためビジャ・レアルでは買い取れない。CLとリーグの両立もあるし、中心を失う来シーズンはかなり苦しむと思う。
ベティスは新戦力のオリベイラエドゥが大当たり。ただし過密日程になる来シーズンは、主力残留の上さらなる補強をしないと泣かされる。ホアキンは手放せないけど、チェルシーレアル・マドリーがしつこく狙ってきそう。世界最高峰のプレスキッカーであるアスンソンも人気銘柄。
5位のセビージャもエースのバプチスタが移籍濃厚で、バルセロナとマドリー以外が大混戦になるリーガの傾向は来シーズンも変わりそうにない。既存戦力と資金力が抜けているバレンシアが2強対抗候補の筆頭か。優秀な監督と新戦力を連れてくれば、欧州カップ戦がないのでリーグ本命に踊り出る可能性もある。

1. ディエゴ・フォルランビジャレアル) 25 (1)

2. サミュエル・エトーバルセロナ) 24 (4)

3. リカルド・オリヴェイラベティス) 22 (2)

4. ロナウドレアル・マドリード) 21 (1)

5. ジュリオ・バプチスタ (セビージャ) 18 (3)

6. フェルナンド・トーレスアトレティコ・マドリード) 16 (4)

最終節の2ゴールのフォルランが逆転でピチーチ。のはずが、UEFAサイトではエトーと同率一位になっている。どういうこと?
フォルランはリーガが水にあったのか今シーズン大爆発。リケルメという最高のパートナーの下、ビジャ・レアルをCLに導く活躍を見せた。PK1つでの通算24ゴールは特筆に値する。
大本命エトーは、優勝が決まったあとの数試合で点を獲る事だけに躍起になって、らしくない独善的なプレーでリズムを崩してしまった。いくらエトーといえども、ゴールしか狙っていなければ相手に読まれやすい。PK下手も響いた。
オリベイラは得意の固め打ちで。バレンシアは何で放出したんでしょう。
ロナウドは終盤戦の爆発で帳尻を合わせた格好。ただゴール以外でチームにほとんど貢献していない。

http://www.raisport.rai.it/pub/schedinabis/raiSportCampionatoIndex/0,7937,A,00.html

14位 シエナ       43 残留

    キエーヴォ

16位 ヴィオラ      42 残留
    ボローニャ        プレーオフ
    パルマ          プレーオフ 

19位 ブレシア      41 降格

20位 アタランタ     35 降格

ヴィオラ奇跡の残留キター。ブレシアの直接対決に完勝。ミッコリ神のPKで先制、ヨルゲンセンの追加点。ゾフが2点リード後にミッコリを下げたのには嫌な予感がしたけど、代わったリガノが追加点も奪って危なげなく勝利。
最初からこれくらい気合入れて戦っていれば残留争いなんてしなかっただろうに。マレスカも最初から・・・まあいいか。今日は主審がコリーニだったから安心して見れたよ。アルテミオ・フランキも雰囲気良かった。ディ・リービオ、最後までありがとう(涙)
残留はサンプと空気の読めないレッチェのおかげですな。さすがゼーマン。負けても残留濃厚なのに、最後まで打ち合いを挑んだのか。来シーズンはゾフと代わってくれ。
これでB落ちなら引退すると明言してしまったミッコリも現役続行決定。中田さんもセリエBでの飼い殺し生活を免れた。良かった良かった。来シーズンはまともな監督に継続してチームを率いさせるべし。
中田に関しては他のリーグに行った方が良いような気がするけど、今シーズンの絶不調のプレーを見て、けして安くない移籍金を払ってまで獲得するチームは現れるんだろうか。ヴィオラは来シーズンも大補強しそうなんで、まともな監督が来ても苦しい立場は変わらないと思う。今シーズンの出来では使われなかったのもしょうがないし。
ブレシアバッジョの穴を埋められずに降格。カラチョーロ、デル・ネーロ、スクッリ、ザンブレッラ、マンニーニといった若手有望株はどこかに引き抜かれるだろうな。ディ・ビアッジョは昔から好きなので頑張って欲しい。
降格争いは今シーズンも熱かった。ザッピングしていたけど、最後までどう転ぶか全く予想がつかなかった。同じ気持ちのこもった試合でも、CLは栄冠を目指した戦いで、残留争いは文字通り生活を賭けた戦い。
プレーオフセリエA常連のパルマボローニャ。奇しくも中田が過去在籍していた両チーム。どちらもセリエBには相応しくない逸材がズラリ。負けたほう大量引き抜きの憂き目にあって、そう簡単にはセリエAに戻って来れないはず。死闘の予感。
それにしてもジラルディーノモルフェオ擁するパルマがこんな位置にいるとは驚き。プランデッリの穴は大きかったということか。プレーオフではジラルディーノが神になりそうな予感。

1. Juventus 86
2. Milan 79
3. Inter 72
4. Udinese 62
−−−−−−−−−−−CL出場圏内
5. Sampdoria 61

CL出場権最後の枠はウディネーゼ。主力を引き抜かれたプロビンチアとしては偉業。スパレッティの手腕は見事。このクラブの選手育成手腕は欧州屈指ですな。南米や北欧のマイナー選手を安く獲得して高く売ることにかけては世界一かもしれない。でも来シーズンのリーグとCLの両立にはかなり苦しむと思う。セルタの二の舞にならないとは言い切れない。

  • 得点王

1.ルカレッリリヴォルノ)24ゴール

2.ジラルディーノパルマ)23ゴール

3.モンテッラ(ローマ)21ゴール

4.トニ(パレルモ)20ゴール

5.ヴチニッチレッチェ)19ゴール

まさかのルカテッリが得点王獲得。数多くの誘いを断って愛するリボルノに残留した男。中盤まではモンテッラで間違いないと思ったけど、ローマの予想外の不調で失速。2年連続で23ゴールのジラルディーノは凄い。来シーズンはどのビッグクラブに移籍するんだろう。ヴチニッチレッチェゼーマン式超攻撃的サッカーに後押しされた格好。ボジノフが残留していれば得点王だったかもしれない。