欧州予選

http://members.jcom.home.ne.jp/wcup/2006uefa050326.htm

●グループ1
 ・ルーマニア 0−2 オランダ
 ・チェコ 4−3 フィンランド
 ・アルメニア 2−1 アンドラ

ホームで敗れたルーマニアは予選突破が厳しくなったか。アウェーで貴重な勝利をあげたオランダだけど、なんとまたもやロッベン負傷。重症でCLも欠場なんて事になったらマジ残念。なんかロッベンは、キレで勝負する名選手にありがちな怪我に苦しめられる選手になりそうですな。そんなところもオーフェルマウス二世。タイプはけっこう違うけど。
そしてそのロッベンに交代したバベルが、代表デビューでいきなり得点しています。恐ろしい18歳ですな。この選手はまだU-19オランダ代表で、同グループの日本と当たる可能性がある。ただここまで実績を残してしまうと、ユースレベルにはわざわざ出てこないかも知れないけど。
チェコフィンランド相手に順当に勝利。チェコとオランダの1位争いが今後の見所か。まだ何が起こるか分からんけどね。

●グループ2
 ・デンマーク 3−0 カザフスタン
 ・グルジア 1−3 ギリシャ
 ・トルコ 2−0 アルバニア

順当な結果。現時点ではウクライナが抜け出してるとはいえ、デンマークギリシャ、トルコが順当に勝利したのでまだまだ予断を許さないグループ2。最後までもつれるでしょうな。
30日のウクライナvsデンマークは要注目。デンマークは1位突破に向けてまさに背水の陣。この試合はマジでおもしろそう。はたして顔面骨折のシェヴァは間に合うのかどうか。

●グループ3
 ・エストニア 1−2 スロバキア
 ・リヒテンシュタイン 1−2 ロシア

順当な結果。ここはポルトガルの1位突破が濃厚。30日のスロバキア戦が見物ですな。好調のミンタルが不気味。

●グループ4
 ・イスラエル 1−1 アイルランド
 ・フランス 0−0 スイス

上位4ヵ国が揃ってドロー。大混戦ですな。
フランスはホームでも勝ちきれないのか。ジダンの穴をいまだ埋められず。ドメネクの首もやばくなってきたかな。後任はデシャンル・グエンがおもしろそうだけど。同じリーグ・アン名門クラブ監督でも、トルシエハリルホジッチは合わなそう。というか選ばれないか。
U-17にはネメズ、ベン・アルファ、ナスリと凄まじい逸材が揃っているんだけど、フル代表は停滞気味のようで。やはり優雅な司令塔がいないとシャンパンサッカーは輝かないのかな。メグニが急成長すればおもしろいんだけど。

●グループ5
 ・イタリア 2−0 スコットランド

予選では久し振りの先発のピルロが2得点。ピルロはこれでレギュラー定着してくれるといいけど。EUROのスウェーデン戦のピルロが交代するまでのイタリアサッカーは、従来の消極的なカテナチオのイメージを覆す素晴らしいサッカーだった。最初から最後までアレに徹していれば予選落ちなんてしなかっただろうに。トラップの奇行が懐かしい。
ここはイタリアの1位突破が濃厚でしょう。ここから大崩れするとは考えにくい。

●グループ6
 ・イングランド 4−0 北アイルランド
 ・ポーランド 8−0 アゼルバイジャン
 ・ウェールズ 0−2 オーストリア

イングランド戦を見た。各所で絶賛されているように、この試合では磐石の強さで、凄く魅力的なチームに見えた。ただ相手が弱いので何とも言えない。各選手の展開力は素晴らしく、小気味良くパスが繋がっていたけど、強豪相手のプレッシャーに耐えられるのかどうか。例えば旧FCポルト・ラインを揃えるポルトガルとか。
ランパード、ジェラードという世界最高峰のCHによる中盤は強力だけど、この2人にベッカム、コールという攻撃的なキャラクターを揃えた中盤の構成だと、強敵相手に押し込まれた場合に不安が残る。マケレレとか全盛期のキーンみたいなフィルター役がいればもっと活きると思うのだけど。3センターにして。イングランドだと適任はバットなんだけど、少々スケール不足かな。
EUROではこの2人にスコールズまでいたのに(世界最高峰のCHが3人も)、魅力的な中盤を生かすサッカーは出来ずじまいだった。これだけのタレントを揃えるのに、強敵相手だと消極的になるエリクソンのサッカーはどうなんだろう。印象的なのは中盤の主導権争いで敗れたポルトガルとの準々決勝。凄まじい名勝負でしたな。
そんな中、J・コールの台頭は魅力的。懸念の左サイドの救世主になりうるかどうか。彼のドリブル突破は良いアクセントになるけど、純然たるサイドアタッカーではない。サイドに置くなら3センターの前方の方が守備の負担が少なくて活きると思うけど。ルーニーオーウェンを追い越して完全にエースの風格ですな。
予選突破はほぼ確実なだけに、本大会に向けたチーム作りが求められる。成長著しいSWPとベッカムの共存は難しそうだけど、そこはどうするのか。4-4-2なのか、4-3-1-2(ルーニーがトップ下のウェールズ戦は素晴らしかった)なのか。堅い守備に加え、豊富なタレントを生かせれば本大会の優勝候補にもなりえる可能性を秘めている。今日のようなサッカーが常にできれば魅力的。
オーストリアは懐かしのヴァスティッチがゴールを決めている。ジェフのハースは不発。

●グループ7
 ・ベルギー 4−1 ボスニア・ヘルツェゴビナ

ベルギーは難敵ボスニア相手に勝ったけど、4戦で勝ち点4では今後も苦しそう。ボスニアは中盤での強烈なプレッシングでスペインを苦しめた好チームだけど、2位争いするには少し力不足なのかな。このグループの命運を握る30日のスペインvsプラーヴィは要注目。

●グループ8
 ・ブルガリア 0−3 スウェーデン
 ・クロアチア 4−0 アイスランド

スウェーデン強し。ラーション不在を感じさせない。アウェーでブルガリアに大勝するとはね。ブルガリアはチームの中心である両ペトロフ不在が響いたか。ボジノフも療養中だし。
ここはクロアチアスウェーデンブルガリアの三つ巴の激戦区。ブルガリアが一段落ちたとはいえ、まだまだ縺れるでしょう。