リーガエスパニョーラ

審判のレベル低すぎ。マドリーの試合は相変わらずおもしろくない。あのむかつくほど強かったレアルマドリーはどこへやら。

マドリーは深刻。コンディションの問題なのか、全体的な運動量が少なめで、何としてでも勝つという気持ちもあまり感じられない。今回は主力温存。ジダンフィーゴが抜けたら中盤からの華麗な展開は皆無ですな。特に好調フィーゴの怪我は痛い。個人能力の大幅に頼って攻撃するチームにとって、単独突破を可能とするフィーゴ不在ではどうしょうもない。中盤でのキープ力も激減。オーウェンロナウドの2トップも組み立てに参加するタイプではないしね。こういう時、好調時のラウールがいると大分違うんだが。
ベッカムピボーテ起用もいい加減限界でしょ。高いキック精度による展開力はあっても、判断素早くダイレクトで相手の急所を狙うようなパス能力はないし、ボールを自分のところで落ち着けるのもあまりうまくない。中盤の底で基点というほどの存在感がないし、なんかチームに噛み合っていないんだよね。ベッカムを右で機能させるような戦術を構築した方が良いのでは。まあフィーゴが右にいるから無理なんですが。
そしてベッカムは守備もイマイチ。運動量はあるけど、肝心な所で身体を寄せるのを怠ったりする。中盤のフィルター役になれていない。チーム全体の中盤守備が駄目すぎるから、その負担が全部DFに降りかかって来る。中盤守備の低さがピンチ招く遠因。サムエルのPKは少し気の毒ですな。セリエAなら取られなかったかも。
まあ、このまま終わるとは思わないですけどね。選手のコンディションが上がってくれば、圧倒的な個人技で勝てる試合も増えてくると思う。個々の戦術眼も高レベルだから、チームとしての組織的な動きも十分可能でしょう。そのかわり中心選手が不調だともうダメポ。
なんと次節は、バレンシアvsデポルティボという欧州屈指の好カードを差し置いてまで、マドリーの試合が生放送。ありえないだろ。昨シーズン、リーガ4位のクラブだぜ。特別扱いする必要はあるのかな。まあスター軍団人気が凄いですからな。1番需要がありそうな民放で独占権を買って下さい。

このチームは結構好きよ。今シーズンは調子が良さそうですな。タレントも豊富。マキシ、タムードは欧州列強代表クラスの実力者。そして世界一のキラーパスの使い手までいる。GKもスーパーセーブと凡ミスを繰り返すタイプだからおもしろい。
リーガの下位クラブは、他リーグの下位クラブに比べて1番おもしろいサッカーをやると思う。降格クラブのレベルは一番高いんじゃないかな。タレントも豊富だし、セリエみたいに「ホームでも引き分け狙い」といった事が少ないのも良い。そういう下位クラブを見るためには否が応でもマドリーを見なきゃいけないのよ。マドリーの当日放映は確定だから。

CLとリーグ戦での好調ぶりで、今一番評価が高そうなバルサ。でも今日の試合を見る限り、リーガでも付け入る隙がないわけではない。アトレチコ以上の相手との試合を見てみたいところ。試合をこなすにつれて、ここから成熟していきそうなのは怖い。

ジオがよく機能していた。ジオの先制シュートは見事。デコもダービッツの穴を感じさせない働きぶり。シャビも良い。正確なパスでうまく基点になっている。シャビが守備に奔走するような状況をチーム全体で作っていないのが機能している理由の一つ。エジミウソンもまだチームに噛み合っていないかな。これは時間が解決しそうだけど。モッタが長期離脱のため、エジミウソンはチームにとって重要な役割。中盤3人の出来がバルサの今後の鍵を握っている。ここが機能すれば強いからね。
ロナウジーニョはまだコンディションが万全ではないよう。ラーションとのワンツーからのシュートは見事だったけど、本調子なら確実に決めていたと思う。でも凡百の選手に比べれば格が違う。今回のように相手守備陣に集中力があって膠着した時、彼の閃きが必要となってくる。でもいなくてもチームは機能しているのが今年のバルサ。強いですな。
エトーはまだまだ噛み合っていない。CFならラーション、右ならジュリの方が良いな。合流時期の差がもろに出ている。ジュリのフリーランニングは素晴らしすぎ。今のところルイス・ガルシアの穴は感じない。シュートが正確な分、前任者以上に機能しているとも言える。
そのジュリが怪我したらどうなのかというと、ルイス・ガルシアはいないとはいえ、デコとイニエスタでその穴を埋めてしまいそう。他のポジションにも控えが充実。適材適所に補強された人材と、それによる選手層の厚さ。これが今シーズンのバルサの強みの一つ。優勝争いのライバルであるマドリーやデポルを遥かに凌駕している。ユーティリティーある選手も多いし。

今シーズンは守備がいい。バルサの猛攻にも集中力を切らさず守っていた。補強したCBはかなり強力。新加入のパブロは欧州ビッグクラブにかなり注目されているらしいし。セルジも古巣相手の奮闘.中盤の底に位置するリュクサンも効いている。アトレチコは良い補強をしたようだ。
エースのフェルナンド・トーレスも調子が良さそう。ボールが眼前に落ちてくる前に頭でうまく突付いて、並走するプジョルを振り切って決めたゴールは見事。プジョルを振り切れるFWは世界各国探してもそういない。絶妙な緩急のつけ方と一瞬の速さで、プジョルトーレスの進行方向に身体を入れ切れなかった。そして正確なシュート。これでまだ20歳とはね。まあ、簡単なミスも多いですが。あとはやっぱり2トップの方が向いてるね。1トップだと厳しい。