リーグ・アン

ESPNでやるリーグ・アンは当日放映がないのがネック。でも昨シーズンCLベスト8に2チーム残したように、レベルはけっこう高くおもしろい。守備偏重で退屈な試合がけっこうあるセリエAよりは好きかも。
今シーズン、京都の松井が2部リーグに行ったけど、試合を観る限り彼の技術は1部リーグでも十分通用すると思う。トップ下タイプのテクニシャンもチームによっては重用されているし、テクニックある選手が生きる土壌はある。でも190㎝級のフィジカルの強い黒人選手がゴロゴロいて、当たりもかなり激しいリーグで、いきなり持ち味を発揮できるか微妙。ボールを密集地で持ちすぎたらすぐに潰される。異国のスタイルに慣れるまでは苦しみそう。そういう意味で2部からのスタートは正解なのでは。慣れれば十分やれると思うし、日本人として頑張って欲しい。

  • リヨン 2-1 レンヌ

好カード。リヨンはCLでもおもしろそうなんで要チェック。両チームとも若手が良かった。
リヨンはベン・アルファという17歳の選手が解説に大絶賛されてた。始めて見たソショー戦でも途中出場で結構活躍していたけど(ソショーも確かネメズという17歳の選手が出ていたな)、先発出場した今回はそれ以上に持ち味を発揮。軽いミスも多いけど、巧みなボール扱いからリヨンの攻撃を演出。若いテクシシャンはコネたがるもんなんだけど、けっこう球離れも早いところが好印象。スペースが空いてきた後半はかなり良かった。これで17歳とは信じられないな。FKもほぼ全てを任されていた。後半途中に交代されてしまったけど、不満げな解説者に同感。もっと観たかったところ。プレッシャーの激しいCLなんかではまだ厳しそうだけど、スペースの空く後半途中には出番があるかも。国内では、“ポスト・ジダン”との呼び声が高くて 、プロ契約前にマンUからも狙われていたらしい。リヨンはバルサみたく強奪されなくて良かったですな。
新加入の20歳のニウマールがいきなりリヨンを勝利に導く2得点。柏レイソルからレンタルのレンヌのドゥドゥもいきなり初得点。2003ワールドユースのブラジル優勝メンバーデーといった様相。ニウマールはWYではスピードのあるテクニシャンという印象だったけど(リヨンの会長曰く『オーウェン以上のスピード』)、ボールを受ける前の動きがかなりうまくて、味方のパスに絶妙な反応でゴールを奪っていた。スピードはそこまであるとは感じなかった。得点自体は驚くほどのプレーではないけど、20歳の選手がフランストップリーグのデビュー戦で2得点という結果が凄い。ベン・アルファとのコンビが観たかったところ。ドゥドゥもレイソルでのプレーが嘘のようにイキイキしていた(周囲とはまだ噛み合っていないけど)。フランスの水が合うようで。
勝利して首位に立ったリヨンだけど、CLベスト8のフランス王者が相応しかった昨シーズンのような完成度は感じられない。放出したリュインドゥラと、怪我のエウベルの穴は大きいといった印象。司令塔のジュニーニョがCLに向けて温存された影響もあると思うけど。新加入のヴィルトールもまだ噛み合っていない。一方のレンヌは結構良い。スウェーデン代表の若手シェルストレームの左足は中々。王者リヨンと互角以上に渡り合っていただけに、終了間際の失点は勿体無かった。2点目はボールを持った選手になぜかノンプレッシャーで、ニウマールへのアシストを簡単にされてしまった。あれなら失点も当然。