日本vsイタリア

イタリアは万全ではない。ジラルディーノの動きにいつもの切れはないし、ピルロはいつもにもまして守備がおざなり。チームとしての全体的な運動量もU-21欧州選手権とは比べるまでもない。セリエA開幕前でコンディションがイマイチ、しかもろくな合宿・準備もしていないイタリアと、Jリーグ開幕中でこの大会に照準を絞ってきたベストコンディションの日本。チャンスは十分ある。負けたら終わり、引き分けでも厳しい。まさに崖っぷち、一世一代の大勝負、なんとか勝利を物にして欲しい。
イタリアはほぼ全ての攻撃が司令塔ピルロを経由してくる。恐ろしいまでの視野の広さと、ミリ単位のパス制度を誇る世界最高のレジスタ。正確無比なセットプレー、強烈なミドルシュートも兼備している。
ピルロが前線に素早くシンプルに叩いて、DFが対応してきて駄目ならまたすぐピルロにボールが戻ってくる。そういう展開を繰り返すうちに相手の守備に綻びが生じ、その隙を逃さず急所を打ち抜くようなロングパス。こういう攻撃が凄く巧い。彼をどうにかしてきっちり封じたい。
イタリアはジラルディーノの1トップ気味(サイドのスクッリがFWともいえるけど)。前線を真ん中ジラルディーノ、左スクッリ、右ガスパッローニと3トップ気味にして、3バックの日本とぶつけてくることも考えられる。そうしてきた場合どういう対応策を撃つことが出来るか。先制されたら非常に厳しい。イタリアはきっちり引いてスペースを消してくるでしょう。消耗戦に持ち込んでスタミナ勝負、イタリアの足が止まる後半に勝負をかけたい。