NOAH東京ドーム大会

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/live/200407/10/index.html
当日券でドーム行ってきました。生観戦だからなのか予想以上に面白く感じた。何が面白いって観客(ノアファン)の反応。他団体の選手の挑発に本気で怒りをあらわにするし、予定調和の技の掛け合いにも大反応。ブックだアングルなど考えもせず、純粋にプロレスを楽しめている感じ。会場の一体感も素晴らしくドームが揺れるほどの大歓声。というか本当に地震があったらしい。最近は格闘技の魅力に取り付かれてプロレスには興味がなくなってたんだけど、今回は久しぶりに楽しめた。格闘技とは違う魅力を再認識。

中途半端な格闘技プロレスをやっている親日が追いつくのはもう不可能。純プロレスの健介や天山や中西は塩すぎるし、メインでノーコンテストとかありえなすぎ。かつて親日ファンでアンチ全日だった自分がこういうスタンスになるとはな。

丸藤正道、KENTA vs 杉浦貴、ケンドー・カシン×

カシン人気が予想以上に凄い。NOAHファンに人気があるとは思わなかった。カシンの奇行は最高。戦いの最中に爆笑できるのはプロレスのいい所。まさか不知火までやるとは。カシンは親日やレベルの低いインディー参戦などせずに、NOAHで良質のプロレスやっているのが一番光ると思う。杉浦とのコンビはまた観たい。掛け合いのタイミングが抜群で相性がいい。
丸藤とKENTAは相変わらず良質なプロレスを提供してくれる。ハイスピードで繰り広げられる攻防や華麗な空中戦はヘビー級にはない魅力。丸藤の跳躍力と閃きは天才レベルだな。これでヘビー級の体格があれば武藤を超えられたかもしれないのに。それは武藤に髪の多さを求めることぐらい酷なことか。この2人の女性人気にも驚かされた。

高山善廣鈴木みのる vs 森嶋、力皇

高山のプロレスラーとしての強さが別格だった。ワイルド2はただのブルファイターだし、みのるはろくに技を受けられない。この両者は噛み合わなすぎ。相手の技を避けるなら格闘技やればいいやんとか思っちゃうんだが。U-STYLEとか(こっちの方が観たい)。でもみのるの憎たらしさはNOAHファンに受けていたようで、ナチュラルヒールとしてNOHAでの存在価値はあるのかも。みのるはNOAHの中では秋山とならおもしろい試合になると思う。秋山のどんなタイプとでも好試合にしてしまう幅の広さは日本一だと思うから。

三沢光晴小川良成(EF)武藤敬司太陽ケア×

三沢と武藤の夢の対決。会場の熱狂は凄まじかった。今更の感が強くていまいち興味はなかったんだけど、二人が対峙した姿を見たら胸が高鳴った。童心に返った感じ。戦いというより技の掛け合いという感じで、2人の攻防が別段凄かったわけではないけど、同じリングで戦っているだけで満足してしまった。2人が全盛期の内にシングルで観たかった。

小橋建太(バーニングハンマー)秋山準

これが現在の純プロレス最高峰の試合だろうな。場外へのブレンバスターとか断崖雪崩式エクスプロイダーとかやり過ぎ。それを受けて立ち上がってくるのが凄い。普通の試合では決まっているような大技を受けても、必ず3カウントギリギリで返していく。予定調和といったらそれまでなんだけど、「え、これで終わり?」という結末ばっかの団体もある中で、観客の期待を裏切らないのは立派。ハーフネルソンエクスプロイダーの打ち合いはこの2人にしか出来ない攻防。場内の熱狂は凄まじかった。小橋のプロレスは大して好きじゃないけど、場内の雰囲気の呑まれて熱狂してしまった。広いドームでこの一体感を生み出すのは凄い。そして会場のほとんどが応援していた小橋勝利でハッピーエンド(自分は秋山応援してたけど)。
好試合だったけど、この先はどうしていくんだろうという疑問も。これ以上の試合をやったら生命にもに影響があると思うし、これ以上の試合が出来る人材が他にいるとは思えない。小橋が負けるとしたらこのタイミングしかなかったような。彼は良くも悪くも一本調子のプロレスしか出来ず、秋山以外で小橋と渡り合える人材はNOAHにいない。三沢は全盛期とは程遠いコンディションだし、ヘビー級の若手で有望な人材が皆無。小橋が王者だとこの先の展開が見えない。この先のNOAHは厳しいだろうな。ファンはこれ以上のものを期待するだろうから。