五輪イタリア代表

フル代表の新監督マルチェッロ・リッピと五輪代表のクラウディオ・ジェンティーレ監督は、アンドレア・ピルロ(24=ミラン)、イバン・ペリッツォーリ(23=ローマ)、マッテオ・フェラーリ(24=パルマ)の3人をアテネに連れて行くということで合意したようだ。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/headlines/20040709-00000005-spnavi-spo.html

噂になっていたA代表主力のネスタトッティブッフォンは恐らくないとのこと。本当にこんな選手達が選ばれていたらある意味反則でしょう。とはいえ、有力な3人もセリエAの一級線で、チーム力がアップするのは間違いない。EUROの2戦以降と同じようなピルロ中心のシステムにしてくるつもりなのかな。予想されてるサイドハーフを用いる4-5-1ではなく、4-3-2-1(4-3-1-2)みたいな。
カッサーノは怪我があって微妙らしい。そもそも犬猿の仲のジュンティーレが、規律を乱す可能性のあるカッサーノを使うかは微妙な所。このチームの4-5-1(3ボランチ気味でトップ下がない)でピルロカッサーノの共存は難しい(トップ下+ダブルボランチにするとピルロが持ち味を発揮できない)。

とはいえ、この選択をめぐって問題がないわけではない。イタリア人の若手選手を保護するための規定を設けたいと考えている五輪委員会の選択と衝突するのだ。
オリンピックに3人の“オーバーエージ”を送り込むという決断をする上で、3人の若手選手のポジションを奪うことについては考慮されなかった。五輪代表の欧州制覇の原動力となった主力選手のうちアメリア、ボーボ、ドナデルはベンチに座ることを余儀なくされるだろう。3人のオーバーエージの加入によりチームの安定した状態が損なわれる可能性もある。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/headlines/20040709-00000004-spnavi-spo.html

これは日本にとっても同じ問題がある。高原と小野とソガを使うことで、同ポジションの選手の国際舞台を経験する機会がなくなってしまうし、チームのバランスが崩れてしまう恐れも。こういうことを考慮に入れてOAを使わない国もあるくらい。勿論OAを使うことによって得ることも少なくなく、個人的にはOAを使うことには賛成だけど、人選に問題があるような。