イングランド 4-2 クロアチア

今大会初めて先制されて尻に火がついたのか、珍しく攻撃的なイングランドを見れた。クロアチアの守備がザルすぎたのもあるけれど、イングランドの攻めが予想以上にいい。しっかり後方から選手が上がってくるし、縦への早いタイミングでの攻めも有効。リードしたら守備時には数的有利をしっかり作ってのカウンターで磐石。よく走ってプレスもかけていた。リードしてしまうとダレるのは相変わらず。

クロアチアは予想外に早い先制点を決めて少し消極的に。DFラインを下げすぎで中盤が間延びしてしまった。もっとコンパクトにしないとバイタルエリアでプレスをかけらず、イングランドに攻め立てられてしまった。前半終盤の2失点も痛かった。リードされるとイングランドの堅固なDFは簡単には崩せない。

ルーニーは凄すぎる。ここまでやるとは正直思っていなかった。この試合でも2得点1アシストで通算4ゴール。スイス戦の2得点で完全に波に乗ってしまったようだ。常に前を狙う積極的な姿勢が素晴らしい。

イングランドの1点目。スルーパスに抜け出したオーウェンのシュートは惜しくもGKに弾かれたけど、そのこぼれ球をルーニーがヘッド。逸れたところにスコールズが詰めて先制。後半終了間際には自ら無回転ミドルシュートを強烈に決め1得点。後半、スルーパスから抜け出して独走、GKとの一対一を落ちついて決め2得点。お見事。

イングランドは尻上がりに調子を上げていて決勝トーナメントでもかなり期待できる。失意のフランス戦からよく立て直してきた。守備を固める引きこもりサッカーから脱却しつつあるし、ルーニーの爆発も大きい。守備組織は計算できるだけに大崩れはしないでしょう

。この試合で2失点を喫したセットプレーでの守備は修正したい。というかイングランドの全失点がセットプレーなのか。流れの中で決められていないのは凄いことだ。後はオーウェンの爆発待ち。エースのオーウェンが爆発しないと強豪相手には厳しくなりそう。