バルセロナの主力選手放出

スペインリーグのバルセロナは25日、FWクライファート、オーファーマース、MFコク、DFライジハーのオランダ代表4選手が退団することを明らかにした。
http://www.nikkansports.com/ns/soccer/world/f-sc-tp2-040526-0015.html

コクーとライジハーは退団決定らしい。現時点では間違いなく戦力低下。正直このフロントの方針に疑問はあるけど、これに対する批判は散々出ているだろうから省略。でも最低限コクーは残したほうが良かったとは思うなあ。
一つ擁護するなら、選手の希望通りの高額な年俸を出せて、必要な選手は年齢にかかわらず残留させ、その中で弱点を補った補強、将来に向けた若手選手の補強でチームの若返りを進める。そんな理想的なことを実行できるクラブなんて今の不況下ではチェルシーしかないということ。特にバルサなんて有名選手も多く一見派手なクラブだけど、累積赤字による莫大な負債もあって他のビッグクラブより経営が厳しい。(そういう意味でバルサ以上に財政破綻していたレアル・マドリーをあそこまで建て直したペレスはただの馬鹿ではない。)財政不安から適正な給料体系へと統一も必要なため、高額年俸選手を複数抱えることも不可能。それにバルサは主力選手の高齢化もあって、長期的視野に立ってみるとどうしてもチームを若返らせなければいけない。新しいフロントによるオランダ化政策への反対など政治的要素もあるんでしょう。どのチームにも過渡期というのがある。色々と難しいところです。バルサファン以外で辛辣過ぎる批判しかしない人は、そういう事情も踏まえてから批判しまくろう。自分の応援しているクラブも同じ事をしないとは限らないですぞ。デポルも金ないしなぁ。
他にもダービッツの契約も難しそうだし、ほぼ新しいチームで来シーズンを戦うことになりそう。放出した選手のポジションを補填する方向でどう補強するか見物だけど、サビオラを控えにするような補強に大金かける様な事をしたら流石に駄目ですな。優秀なカンテラ選手に期待。
今シーズン後半に連勝していたチームを継続させていれれば、来年のCLでは旋風を起こせたでしょう。継続性のあるビッグクラブのミランアーセナルにまったく劣らない陣容だったと思う。デポルからしたらありがたいけど、僕はデポル以外どうでもいいみたいな熱狂的なファンではなくて、他のクラブも充実した戦力でおもしろい試合をやってくれた上でデポルが優勝できれば最高と思っている人間なんで、今シーズン後半に素晴らしいサッカーを展開したバルサが観れなくなりそうなのは少し残念でもある。