新日本プロレス、5.3ドーム

つーかさ、何でろくにプロレスの出来ない格闘家にプロレスやらせるのかなあ。プロレスと格闘技との線引きが曖昧だった時代ならともかく、これだけ格闘技が氾濫している今、異種格闘技プロレスが多数のプロレスファンに受け入れられるとは思わない。現に非難轟々でしょ。アルティメットクラッシュという総合格闘技ルールが新日には存在しているんだから、試合に緊張感を出したかったらそのルールでやればいいと思うんだが。プロレスでやるならプロレスラーに勝たせたるか、ちゃんとした相手としっかりとしたプロレスをやらせた方がいい。それを望んでいる観客の方が多いでしょう。K-1戦士に高いギャラ払ってまで格闘プロレスをやる価値があるか疑問。力関係からなのか裏事情まではよく分らないけど。K-1戦士の知名度的な興行上の効果があるのかな。目先の利益しか見てないで、自分で自分の首を締めてるとしか思えないけど。
柴田vs武蔵の試合自体は事前の煽りを含めてけっこう楽しめた。先週やった前田vsニールセンは結果を知っていたのにもっとおもしろかった。柴田vs武蔵はこれを目指したかったんだろうけど、今の時代では難しいんじゃないかな。柴田も武蔵に負けては価値が落ちると思う。リベンジなどのこの先の絵が描けているなら良いけど、武蔵は自分が負けるようなルールは呑まないでしょう。
はてなとかでこの試合の感想を見るとおもしろいね。プロレスラー柴田惨敗に本気でヘこんでる人、やっぱプロレスラーは弱いと貶す人、武蔵強すぎと興奮する人、ロープブレイクや寝技20秒ルールに憤慨する人、緊張感があって面白かったという人、茶番だと呆れる人。反響がある事はいい事だ。ネガティブな感想の方が多いけどね。

サップvs中邑真輔はもっとグダグダになると思ったけど、予想したよりおもしろかった。両者共プロレスのグリーンボーイにしてはよく頑張った。でもサップの技を受けきれずに、すぐヘロヘロになるところは直した方が良いな。K-1MMAの旗揚げ戦を控えたサップを負かす訳にはいかなかったんで、サップ防衛はしょうがないか。でも観客の新日ファンはK-1戦士(名目上)が勝って興行終了で満足したんだろうか。この辺を見誤ると取り返しのつかない事になりそう。これはいずれリベンジできるチャンスは来るだろうけど。
中邑にとって何より大事なのは、K-1MMAの旗揚げ戦でイグナショフにリベンジすること。前戦の結果はノーコンテストだったけど、多くの人にとっては負けを印象付けた。これに勝たなきゃヤバイ。プロレスの巡業やダメージがある中、しっかり練習できてるのかなあ。イグナショフは以前より強くなってると思うぞ。永田さんに相撲で勝ったし(笑)。