エル・クラシコ

バルセロナサンチャゴ・ベルナベウレアル・マドリー粉砕。凄さまじい死闘だった。やっぱりこういう試合を見せてくれるという点でこの2チームは素晴らしいと思う。
ロベカルの全力シュートを止めたプジョルの顔面ブロックは何なんだ。あれは『キャプテン翼の』石崎君を超えていた。バルサの魂を具現化したようなシーンだった。プジョルを放出するようなら終わりだな。まあ、そんなことはしないでしょう。エンリケもそこにいるだけで魂を見せていた。トータルしたらバルサの気持ちが上回ったかな。
ロナウジーニョの2点目のアシストは痺れた。前線の選手にマークが付いていたあそこの場面では、ミドルシュートを放つのが常套策であろう。前を向き何をするのかと思いきや、いきなりDFラインの裏へループパス。それをシャビが気持ちを込めたループシュート。形の悪いカンフーキックが何であんなに美しいんだろう。後にダービッツとコクーがいることで、シャビはイキイキしていた。二人が守備の役割を十二分にこなしてくれるため、シャビは攻撃の組み立てに力を入れられる。
マドリーはフィーゴ退場で10人になってしまったのが痛かった。それまではラインを高く保ち(多少不安定ではあったが)、全体をコンパクトにして優勢にゲームを進めていたのに、一人少なくなったせいでプレスがかかりづらくなり、DFラインもズルズル下がってしまった。決定機を決められなかったのも響いたか。ジダンに代えてグティを投入したけど、これはどうだったんだろう。中盤でもっとボールを拾う必要があったと思う。DFを投入して、DFラインが弱体化するのを覚悟でエルゲラを中盤に上げても良かった。劣勢でFWのポルティージョを途中投入しないのも疑問。これは今シーズン全体を通して感じるが、ケイロス監督は一部の若手と信頼関係を築けていない。。
月並みだけどチーム全体の疲労度と選手層の違いが出たかな。マドリーで良かったのはこれまで控えだったソラーリ。他の選手に比べて消耗度が少なかったんだろう。試合が進むにつれて、常時出場の主力はガクンと動きが悪くなった。駒が豊富なバルサと違い、交代する選手の質にも差がある。マドリーには交代枠の3枚のカード全部を切れる余裕がない。
ラウルの体調は大丈夫かな。気持ちだけで戦っているようで、プレーの質は落ちている。本来の状態ならば、決定機を一度は決めていただろう。ジダンも不調。フィーゴは頑張ったが退場で水の泡。ホームにしては厳しい裁定だったかな。
これでリーガはさらにおもしろくなった。バルサは逆転優勝に望みを繋ぎ、マドリーもまだまだ首位は射程圏内。しかし両者共に怪我人と累積警告者発生。こうなると勝ち点で上回るバレンシアが多少有利かな。まだまだわからないけど。