2003UAE決勝戦

  • ブラジル vs スペイン

試合開始早々スペインのDFが退場。ここから一方的な展開になると思われたが、スペインも譲らずに凄まじい試合になった。ブラジルが終始ボールをキープして攻めているのだけど、スペインのカウンターが素晴らしく何度もチャンスを生み、最後まで勝負が見えなかった。最後は試合終了間際、コーナ−キックからブラジルが先制。その後スペインも2度も決定機を作るが、惜しくも決まらずブラジルが優勝。
ブラジルは優勝するに相応しい素晴らしいチ−ムだった。個々のテクニックやキープ力だけでなく、ミスをしない判断力がこの年代ではずば抜けていた。特にに今大会を通じて印象に残った右SBのダニエルは、SBにも関わらずまるでウイングのように攻撃参加をしゴールに絡んでいた。
それに劣らず、10人で最後まで集中力を切らさずに戦ったスペインも素晴らしかった。最初の退場の判定は厳しすぎるような気がした。ただその後のGKのファウルはレッドカードでもおかしくなかったのでしょうがない。こぼれ球を拾ってのカウンターから、シュートに繋げるまでの速さは凄かった。各選手とも蹴る止めるの基本技術がしっかりしているし、前戦の選手の積極的な姿は日本も学ばなければならない。
両チームとも大黒柱が不参加にもかかわらず、これだけの試合をしてくれるとは思わなかった。出来ればヂエゴ、ロビーニョF・トーレスレジェスのフル代表がいるチーム同士の試合も観てみたかった。
今大会は、前大会のサビオラのようなスーパスタ−は生まれなかったものの、日本の活躍も含め白熱した試合も多くおもしろい大会だったと思う。日本と世界との差は大きいが、まずはJリーグで経験を積んで成長してもらいたい。それが五輪代表への道に繋がると思う。