WORLD GP 2003 決勝

テレビで観戦。

1回戦 シリル・アビディvsボタ
3R終了間際、右ハイでダウンを奪ったアビディの判定勝ち。ボタがここまで動けないとは思わなかった。蹴りの防御もできてないし、本職のパンチにしても間合いが違うK-1では生きなかった。ちょっと過大評価しすぎたな。
1回戦 ピーター・グラハムvsレミー・ボンヤスキー
ボンヤスキーがボディへのKO膝で勝ち。ボンヤスキーはよかったけど、怪我人のグレコに勝っただけのグラハムにGPに相応しい実力があったかは疑問。
1回戦 レイ・セフォーvs武蔵
体調が悪いのかセフォーには動きにキレがなかった。武蔵は相変わらずの足を使って判定狙いでポイント勝ち。セフォーは絞れていない体や動きを見ても、欠場するべきだったと思う。
1回戦 アレクセイ・イグナショフvsピーター・アーツ
アーツ調子いいな。手数の優るアーツの判定勝ちだと思ったんだが延長突入。うーん。まあ決定打がなかったからなんでしょうか。結局有効打に優るアーツが4R終了後判定勝ち。そうとう消耗しただろうな。
期待していたイグナショフだが開幕戦とは別人のようだった。やはり後ろ足に重心を置くムエタイスタイルではパンチがワンテンポ遅れ、首相撲のないK-1ルールには向いていないのかも。いいパンチを持っているので、アーツのように前足に重心を置くパンチの出しやすいスタイルも取り入れる必要があるように思う。東欧のアーツと呼ぶにはまだ遠い。
準決勝 シリル・アビディvsレミー・ボンヤスキー
膝、ハイキックでアビディを圧倒して1RKO勝ち。これでノーダメージで決勝進出。ボンヤスキー強い。
まあシュルトに負けてるんだけどね。本当はボンヤスキーに勝ったシュルトがGP開幕戦に出るはずだったんだが、なぜかシュルトはいなかった。テレビでもそれを放映せず。このことでレコの所属するゴールデングローリーと揉めて、レコ欠場の原因の一つになったらしいし。まあここでいってもしょうがない。
ボンヤスキーはよかった。これからも期待できる。
準決勝 ピーター・アーツvs武蔵
武蔵の判定勝ち。武蔵は実力は上がってきてはいるんだろうけど、積極性がなくて好きになれない。まあよく頑張った。
アーツはK-1最終試合になってしまうんでしょうか。アーツの栄光は忘れない。
勝戦 レミー・ボンヤスキーvs武蔵
終始手数に優るボンヤスキーの判定勝ち。ボンヤスキー初優勝。この大会の唯一の収穫だな。まだまだ成長するでしょう。
総括
やはりホースト、ミルコ、ハント、バンナのトップファイターに加えて、レコ、シュルトのいないトーナメントのレベルは低かった。
谷川のコメントの「ボタの戦い方は男の中の男、というか。アビディの細かい反則に敢然と立ち向かった。ボタはデフェンスを覚えれば、上に上がれる。ハイキック1発食らった以外は悪くなかった。ボタは強いですよ。」はボタを庇い過ぎ。本来ならK-1側のアビディが勝って喜ぶはずなのに、アメリカ進出のため大金を叩いて雇ったボタが負けて相当悔しいらしい。もうこの程度選手に高いギャラを出すなら、他の選手にちゃんと払ってやった方がいい。
総じて今年のK-1はイマイチだった。頑張って欲しい。