下書き
生年別選抜シリーズ。
需要がなくても管理人が楽しいのでシリーズ化も検討。こういうチラシの裏に書くような企画モノがやってて1番楽しい。若くから期待され伸び悩んだ選手と期待されていなかったのに急激に伸びた選手との対比や、この選手とあの選手が同年代だったの? みたいな意外な発見もあるし。
- 88年生まれ
セルヒオ・アグエロ(アトレチコ)、アンデルソン(ポルト)ジェームズ・ボーギャン(エバートン)、ケルロン(クルゼイロ)、アルベルト・ベラ
ヌリ・サヒン(ドルトムント)、アイルランド(シティ)、リー・カッターモール(ミドラスブラ)、イスマエル・アイサティ(PSV)ディエゴ・カペル(セビージャ)デ・グズマン(フェイエノールト)、モンティエル(ウディネーゼ)
ミカ・リチャーズ(シティ)
- 88年度
- 87年度
- 87年生まれ世界選抜
ビクトル・オビンナ アーロン・レノン
オビ・ミケル セスク・ファブレガス
ヴァンデン・ボーア
ヨハン・ジュルー ジェラール・ピケスティーブン・テイラー
ジェレミー・メネズ、カリム・ベンゼマ、マヌチャリャン、アルトゥーロ・ルポリ、ジョー
サミル・ナスリ、ヴァシリキ・ディアビ、アンドレ・クルスカ、トム・ハドルストーン、デニス・アオゴ、デ・グズマン
- 86年度
- 86年生まれ世界選抜
ボジノフ バベル
エヌゾグビア ミルナー
ガーゴ ラウル・ガルシア
エマヌエルソン スペクター
コンパニ S・ラモス
アキンフェエフ
フォンランテン、ヴォルパート、クインシー、ルーク・ムーア、ファルカオ
ザンブレッラ、ヨアン・グルキュフ、モウチーニョ、マグギーディ、ジェームス・モリソン、アフェライ、M・フェルナンデス、キャバイエ、マテュディ
F・アイフィル、モッタ
- 85年度
豊田陽平、三木良太、横山拓也、田中佑昌、萬代宏樹、河原和寿、苔口卓也
青山敏弘、高橋義希、関口訓充、寺田紳一、中山博貴、渡邊圭二、中村北斗、上里一将、鈴木智樹
河本裕之、吉弘充志、丹羽竜平、柳楽智和、
- 85年生まれ世界選抜
ポドルスキ ルーニー
S・カルー C・ロナウド
マドゥロ シッソコ
タイウォ ラフィーニャ
センデロス アントン
クルチ
コリンズ・ジョン、ジョレンテ、デ・メロ、ジグリオッティ、ソルダード、バレット、パク・チュヨン、ラファエル・ソビス
ジエゴ、モントリーヴォ、ベーラミ、ヘスス・ナバス、ルートリッジ、バルネッタ、シルバ、ガビラン、ファンフラン
・ファーディナント、アルビオル、カーティス・デイビス、フラール、ルーカス・シンキービッツ、カニーニ、コーダ、マルセル・ヤンセン、クリシー、ガリード、オットル、サパテール、アレクシス・ルガノ
カーソン、デビッド・マーシャル
- 84年度
このくらいの年代でJリーグに出場できるGKというのは希少種。菅野はその点を評価した。大学では時久省吾。
DFは微妙。経験からジュビロ勢が中心か。菊地はCBとしては酷評されている選手だけど、同年代と比べると優秀な部類。最近は成長著しく、ラインコントロールはかなり巧い。ボランチとSBをこなせるのも強み。大学では筑城和人、廣井友信、阪田章裕。
OMFには工藤、成岡と若くしてJ1に多く出場している選手がいる。攻撃的MFにタレントが揃うのはもはや日本の伝統か。ボランチは現段階では菊地が他をリード、続いて杉山浩太。
逆に守備的な中盤の選手というのは少ない。これはこの世代だけではなく、現ワールドユース世代もそう。ただ守備的MFというのはわりと遅咲きが多いポジションでもある。今後飛躍してくる選手に期待したい。菅井直樹。
サイドも人材難。これは若年層だけでなく、日本全体の課題。酒本と谷澤はドリブルが得意。ただ守備に不安がある。SBでは小宮山尊信。
FWはエース格が不在。この年代で高校時代に1番期待されていたのはマリノスの阿部祐大朗。超高校級といわれ選手権でも大活躍し、ユース代表でも常連だったけど、その後マリノスで伸び悩み、現在はレンタル修行中。自身が目標とするクラファートにちなんで「和製クライファート」とか呼ばれていた。目標が悪かったのでは。
ただ阿部に限らず、このくらいの年齢のFWがプロの壁にぶつかって伸び悩むのはよくある事。大黒も玉田もプロ3年目までは、活躍していないどころか出場時間も極僅か。大黒は札幌にレンタルされていた。彼らのように今後飛躍してくる選手を予想するのもおもしろそう。意外な選手が台頭してくるのかも。
近藤祐介はフィジカル、矢野は高さと一芸に秀でていて、伸びてくればおもしろそう。大学では原一樹、巻佑樹が傑出している。J2では田中俊也。
- 84年生まれ世界選抜
ロッベン シュバイニー
キエッリーニ グレン・ジョンソン
G・ロドリゲス メルテザッカー
カメニ
予想以上に凄まじいメンツになってしまった。ほぼ全員が強豪国のフル代表、トップリーグのクラブでレギュラークラス。若手選抜にありがちな攻撃的な選手ばかりに偏ることなく、攻守のバランスもわりと良好。このままCLを戦えそうなくらい強力なメンバー構成。特に攻撃陣は凄まじい破壊力。ロッベンとシュバインシュタイガーすでにビッグクラブのレギュラークラス、それ以外も以外は常にビッグクラブの標的に上がっている。
84年選抜は年齢に似合わず守備陣が強力。GKはとんでもない反応速度でスーパーセーブを連発するカメニ(エスパニョール/カメルーン代表)。
CBは空中戦に無類の強さを見せるメルテザッカー(ハノーファ/ドイツ代表)と、リーガ新人王候補のゴンサロ・ロドリゲス(ビジャレアル/アルゼンチン)。
左SBはパワフルな攻撃参加が持ち味のキエッリーニ(ヴィオラ/イタリア代表)。右SBは
中盤は世界屈指。ダブルボランチは、確実なつなぎと抜群の守備能力を誇るマスチェラーノ(リーベル/アルゼンチン代表)と、左右両足からの正確なキック精度を誇る展開力抜群のスナイデル(アヤックス/オランダ代表)。
そしてこのチームの肝は両サイドのロッベンとシュバインシュタイガー。どちらもこの若さでチェルシー、バイエルンといったビッグクラブ、そしてオランダ、ドイツといった強豪国のレギュラークラス。特に怪我前にチェルシーの攻撃の中心を華麗に担ったロッベンは、間違いなくこの年代を代表する選手でしょう。必要以上に怪我に泣かされなけれ歴史に残る名選手になると思う。
逸材そろいのアタッカーは誰を選ぶか迷ったけど、実績を考慮してこの2人。アルゼンチンの五輪金メダルに大貢献したテベスは、コリンチャンスでも好調を維持。ポテンシャルは間違いなくトップクラスでしょう。アトレチコのフェルナンド・トーレス(スペイン代表)はこの若さにして恐ろしい得点数。ただ試合を見る限りだと、決定力にはまだまだ改善の余地はある。身長があってヘッドもうまく、プジョルを一瞬で振り切るような加速力もあって、ドリブルやテクニック面でも優れているオールラウンダー。何かもう一つ飛びぬければ凄いFWになりそう。
それ以外に84年生まれというと、
FWはマルティンス(インテル/ナイジェリア)、ロビーニョ(サントス/ブラジル)、ゲレーロ(バイエルン/ペルー)、シナマ=ポンゴーユ、ヴァグネル・ラブ(コリンチャンス/ブラジル)、アデバヨール(モナコ/トーゴ)、ファルファン(PSV/ペルー)、ニウマール(リヨン/ブラジル)、マキシ・ロペス(バルセロナ/アルゼンチン)、パッツィーニ(ヴィオラ/イタリア)、ダレン・ベント、パッラディーノ、キースリンク、エディ・ジョンソンなど。
MFはアンドレス・イニエスタ、カルロス・アルベルト(コリンチャンス/ブラジル)、ダウニング(ミドラスブラ/イングランド)、オボド(ヴィオラ/ナイジェリア)、ムンタリ(ウディネーゼ/ガーナ)、マヴバ(ボルドー/海上)、フラミニ(アーセナル/フランス)、メグニ(ボローニャ/フランス)、クラニツァール(ハイデュク/クロアチア)、レオ=コカー、フレッチャーなど。
DFはリッジウェル、ダニエル・アッゲル、デ・ヨング、フェリペ、ベルトッド、リヒトシュタイナー、ホイト、ローゼナイアー、レイトン・ベインズ(ウィガン/イングランド)、アドリアーノ・コレイラ(ブラジル/セビージャ)。GKはレンジング、モジャ。
Bチームでも十分強そうだ。何気にチェルシー・ブラジル支部のコリンチャンスが若手宝庫。そしてブラジルはやはり凄すぎ。この世界選抜を前にすると、日本人の入る隙間はどこにもない。84年生まれは世界的に凄まじい逸材そろいの年代。
83年度
FW 宇野沢祐次、林祐征、矢島卓郎、赤嶺真吾、茂木弘人
MF 金澤慎、馬場憂太、純マーカス、高橋大輔
DF 角田誠、近藤直也、柴小屋雄一、柳沢将之、
GK
83年生まれベスト11
デ・ロッシ ジェナス
ラーム エブエ
ドーソン ヘイティンガプロト
FW:フレッジ、アシュトン、カベナギ、ハンケ、ファン・ペルシー、ダゴベルト、シチェフ、パンデフ、ヴチニッチ、C・コール、N・ヴァルデス、
MF:クアレスマ、グセフ、マンニーニ、イバンシュイッツ、ホフス、ウーゴ・ヴィアナ、オリヴェラ、ボナンニ、ガビ、トゥララン、ホフス、ドナデル、オニール、ラサナ・ディアラ
DF:ムリージョ、ダベンポート、ペペ、ハント、ディアムテーヌ、ボーヴォ、ゼ・カストロ、ダニエル・アルヴェス、ネルソン、マテュー、シュルツ、スティーブン・ケリー、ヴァン・ダンメ、パンダー、シュルツ、ヤヤ・トゥレ、フォルツ
GK:アリアルディ、ワルケ、ビュテール
82年度
松橋章太、坂田大輔、杉本恵太、西野泰正、黒津勝、佐野裕哉、田代有三、田原豊、鴨川奨
佐々木勇人、栗澤僚一、濱田武、中後雅喜、米田兼一郎
中澤聡太、江添建次郎、村松潤、小林亮、井川祐輔
82年生まれベスト11
カカー
ノーラン エッシェン
ツェフ
FW:デフォー、カッサーノ、クラニー、ヤクブ、トゥンジャイ、ドノバン、ポルティージョ、パラシオ
MF:エムバミ、H・アルティントップ、ヒツルスペルガー、プラシル、ピーナール、シェルストレーム、スルナ、モッタ、レデスマ
DF:コロッチーニ、F・ナバーロ、ゲルリッツ、アトゥバ
GK:クレイグ・ゴードン、ステケレンブルグ、V・バルデス、アメリア、ブラッドリー・ジョーンズ
81年度
高松大樹、平本一樹、野沢拓也、飯尾一慶、中山悟志、有光亮太
山瀬功治、石川直宏、大橋正博、太田圭輔、森崎浩司、森崎和幸、佐藤勇人、熊林親吾、茂原岳人、松下裕樹、根本裕一
戸川健太、那須大亮、羽田憲司、北本久仁衛
81年生まれベスト11
J・コール A・フレブ
シャビ・アロンソ バプティスタ
FW:バロシュ、ベルバトフ、サビオラ、ロサレス、シセ、ディウフ、ビジャ、フォーセル、フィゲロア
MF:SWP、ビセンテ、ダレッサンドロ、ホアキン、マキシ・ロドリゲス、L・ゴンサレス、パク・チソン、ハーグリーブス、チアゴ、キャリック
DF:ブルディッソ、パブロ・イバニュス、ブラールズ、バルザーリ、ボネーラ、ジヴェ、エブラ、マイコン、A・ロペス、メンディ、マクスウェル
GK:イクサション、ゴメス、カークランド、カバジェロ
- 80年度日本選抜
84年組み同様、オリンピック世代の最年少世代。そのため若年層から目立っていた選手というのは少ない。
80年生まれ世界選抜
シャビ ジェラード
カンビアッソ
A・コール ミゲル
テリー キブ
フレイ
この世代の豊富なCHを活かすためと、ロナウジーニョとシャビがいるのでバルサ型の4-3-3。このチームの肝は堅固なCBと、攻守に強力な3センター。他にもCBには他にもキング、スキラッチ、ミリート、CHもロシツキー、ペドレッティと逸材揃い。逆に他の世代と比べて飛びぬけたストライカーが存在しない点が少々物足りない。
FW:ハリステアス、チェバントン、ロビー・キーン、リカルド・オリベイラ、ルイス・ファビアーノ
MF:ダイスラー、マルブランク、エムレ、ペドレッティ、ロシツキー
DF:G・ミリート、キング、スキラッチ、メッツェルダー、マタイセン、ヤン・クロンカンプ、ブリッジ、グリゲラ、リーセ
GK:ペリッツォーリ、グリーン
この位の年齢の世界選抜ともなると、有名選手が揃いのため各選手についての論評は省略。控えも若手とは違いキリがなくなってくるので少数精鋭で。“明らかに”抜けはおかしい選手がいたら突っ込んでくれるとありがたいです。
24歳ともなると流石に11人に残った選手は完成度が高い。
この世代を代表する選手は文句なしにロナウジーニョでしょう。若くからブラジル代表に呼ばれ、その期待以上のクラッキへと成長を遂げた。期待されたシドニー五輪では不完全燃焼、パリSG移籍後も監督との確執もあって伸び悩んでいたが、見事2002WCで大ブレイク。その後の活躍はご存知の通り。
同じく2002WCでブレイクしたロビー・キーンは完全に伸び悩み。所属するトッテナムでは年下のデフォーに押され気味。彼に限らず、スピードで勝負するアタッカーというのは波が激しい人種である。そして一度落ち込むと復活も容易ではない。スピードだけでなく得点感覚や精神性にも定評がある選手なので、ぜひ再ブレイクを期待したい。と以前書いたら復調してきた。
期待に反比例して伸び悩んでいる選手の代表格はダイスラー。彼の場合、期待が大きすぎてそのプレッシャーに潰されてしまった。そして怪我と病気の不運。ドイツ代表では唯一無二の魅力を誇る天才アタッカー。名実ともファンタジスタと認知されるような完全復活を期待したい。バッジョのように悲壮感さえも魅力的に変えて欲しい。
この年代ナンバー1DFの評価を得ていたメッツェルダーも怪我で伸び悩み。2002WCでの活躍は目覚しかったものだが。ユース時代にイタリアのフィーゴと期待されていたマルキオンニも頭打ち、になりかけたが最近になってまた伸びてきた。
79年度A
79年度B
結城耕造、
79年生まれベスト11
ルクサン ピルロ
アイマールをトップ下、そして優秀なサイドアタッカーを生かすために4-2-3-1を採用。FWはなぜかスピードに優れたセカンドアタッカー・タイプばかり。しかもかなりハイレベル。大型CFというとカリューくらいしか思い浮かばない。チームとしての強さという点で他の世代選抜と比べると一段落ちる。
年齢的にまだ22歳前後の84年生まれ選抜より遥かに強力な面子になってもおかしくないんだけど、79年組みにはそこまでの印象を受けない。それだけ84年組みの才能が飛び抜けているかというのもあるし、サッカー界そのものが若手スターを欲して若年化されている事や、この年代にもなると鮮烈なデビューから伸び悩み淘汰されていった選手達が少なくないという事が考えられる。
FW:カリュー、ニハト、アネルカ、ケジュマン、ミッコリ、ムトゥ、べラミー、ヴェルパコフスキス、シモン、リュインドゥラ、ゴブ
MF:ファン・デル・メイデ、フライアー、ジェステ、エルンスト、S・ペトロフ、ダビド・ピサロ、小野伸二、レナト、エドゥ(ベティス)
DF:ブームソン、マルチェナ、イグナシェビッチ、ファン、ネスマチュニー、パスカル・シンボンダ
GK:アランスビア、ロビンソン、ランドロー
この世代を代表する選手というと、やはりオーウェンとアイマール。どちらも若くして強豪国のフル代表の中心選手となった逸材。特に18歳で鮮烈なWCデビューし、イングランドのエースへと昇り詰めたオーウェンはまさしくワンダーボーイ。
ただ二人とも当初の期待値に比べるとおとなしい印象を受ける。オーウェンもアイマールも代表での地位は絶対的ではなくなっているし、近年はクラブレベルでの活躍もイマイチ。両者とも怪我が多いのがネック。キャリア的に丁度壁にぶつかっている時期なのかもしれない。勿論、凡百の選手に比べると十分凄いわけだが。
全体的に非常に渋い選手が揃った。80年生まれなると現在24・5歳。若くして期待されるも伸び悩んだ選手の一部は既に淘汰され、近年急激に伸びてきた選手の台頭が著しい。その明暗は対照的。
チェルシーのダフは伸びてきた選手の典型例。ユース年代から世界的知名度を得ていたわけではなく、ブラックバーンからチェルシー移籍の際の20億以上の金額を疑問視する声も多かったが、現時点ではそれに見合った活躍をしている。もう少し怪我が少なければ申し分ないんだが。こういう期待値以上に伸びる選手を今の20歳前後から見つける慧眼が欲しい(笑)
逆に伸び悩んだ選手の典型例はアネルカ。アーセナル時代の評価はそれは凄まじいもので、フランス代表エース候補としてもアンリ以上の期待があった。彼の場合は「驕り」がすぎたという点が否めない。周りの反対を押し切ってのレアル・マドリー入りは明らかに失敗だった。あの時ベンゲルの進言を聞き入れて残留していれば、今のアンリの位置には彼がいたかもしれない。
若くして活躍し期待され、一旦は伸び悩み、そして再度ブレイクした稀有な選手も存在する。その代表例はピルロ。詳しくはキーワードを参照。こういう道をたどった選手は極僅かで、天才タイプのテクニシャンが一度伸び悩むと復活は困難。そのままトップレベルからは淘汰されていくケースが多数。そういう背景もあるだけに、その復活劇は非常に鮮やかだった。個人的にも大好きな選手の一人である。
小野。この世代はピルロやピサロと、非常に優れた司令塔が多くが存在する。世界最高峰のレジスタであるピルロは別格として、小野もパス精度・展開力でいえば他選手に全くひけをとらない。後は得点力や守備力のさらなる向上が求められる。怪我による離脱も少なくしたい。
78
森田浩史、山崎光太郎、坂本紘司
大野敏隆、中谷勇介、滝澤邦彦、西谷正也、氏家英行
曽田雄志、岡山一成、三木隆司
榎本達也、櫛野亮
78年生まれ選抜
78年組みには飛び抜けて強力なサイドアタッカーが存在しないので、優秀なMFを活かす4-2-2-2を採用。この年齢になってくると完成度の高い選手が多い(リケルメだけが異彩)。非常にバランスが良いチームで、チームとしての強さは生年別選抜トップクラスか。DFの当たり年でもある。
FW:クローゼ、ミスタ、C・ピサロ、サハ、へスキー、ビーティー、ルケ、キューウェル
MF:アリ・カリミ、スタンコビッチ、バストゥルク、中村俊輔、エドゥー、ロンメダール、ロテン、B・ディオプ
DF:サムエル、ルッシオ、アンドラーデ、キャラガー、ボウマ、ゼビナ、カラーゼ
GK:ルパテッリ、ロボント
なんといっても守備陣の充実が他の世代選抜を圧倒している。ファーディナントとカルバーリョのCBは鉄壁に近く、控えにはサムエル、ルッシオ、アンドラーデ、キャラガーまでが控えており、層の薄い右SBにプジョルを回す余裕すらある。そして最後尾にはブッフォンが君臨。
充実の守備陣を除外すると、この世代を代表する選手はランパードか。もはや世界最高峰のCHでしょう。まだ“ジュニア”の冠がついていたウェストハム時代から好評価を得ていたが、ここまでのレベルの選手になると予想していた人は少ないはず。非常に万能な能力を有しているため、今後伸び悩むような事は想像できない。
司令塔にはリケルメ。若くして名門ボカの司令塔を務め、トヨタカップを始めとする数々のタイトル奪取に大貢献。アルゼンチン代表の次期司令塔として期待されるも、欧州進出となったバルサ移籍後に伸び悩む。よりによって監督がファンハールだったのが運のつき。しかしビジャ・レアルに安住の地を見つけたのか見事復活。波が激しいのは相変わらずだが、今シーズンのプレーはまさに神懸かっていた。テクニック面ではロナウジーニョにも全く引けを取らない。彼はランパードとは違い、今後も大きく評価を上げ下げすると思う。システムや戦術によって大きく出来が左右されるため、輝くには監督を選ぶタイプ。しかし唯一無二の選手として記録より記憶に残る選手になっていくはず。
2トップはチェルシーコンビ。2人ともアタッカーとしては遅咲きの部類だが、今やその実力を疑う人は少ないでしょう。とりわけグジョンセンは強力な中盤の得点力を存分に生かしてくれるはず。ドログバの高さも脅威。派手さはないが、戦術適応度は抜群のCF。
この世代はみな徐々に伸びていったという印象があって、絶大な期待値を裏切った早熟タイプというのは他の世代に比べてあまり目立たない。若くしてして期待されていたリオやブッフォンも順調に成長した。ドログバのような晩成型も複数存在。プジョルも出始めはホント下手で気持ちだけのDFだったが、今やバルサの顔にまで成長。
その中で伸び悩んだ選手を挙げるとするとキューウェルか。プレミア屈指の左ウインガーとして活躍していたが、度重なる怪我でパフォーマンスは急降下。鳴り物入りで加入したリバプールでも怪我のため全くの期待外れ。同時期にヤング・リーズ(懐かしいなあ)を支えた同年代のリオとは対照的になってしまった。彼に限らずスピード型ドリブラーという人種は、パフォーマンスが身体能力やコンディションに大きく左右される。ドリブルも研究させると手詰まりになるため、若い時期が全盛期であることが多い。タイプ的に完全復活は容易ではない。
77年度
- 77年生まれ世界選抜
アンリ トレゼゲ
FW:、ノンダ、マッカーシー、タムード
MF:アレックス、ヤンクロフスキ、グロンキア、エチェベリア、デニウソン、ザネッティ
DF:メルべリ、トラベルシ、ハート、サリハミジッチ、パリージ、イ・ヨンピョ
GK:デ・サンクティス、レオ・フランコ
77年組みというと、二十歳前後で迎えた1998年のフランスWCで期待の若手だった選手が多くいる世代。とはいえWC不出場でその後ブレイクした選手も多い。強力な攻撃陣、バランスの優れた中盤、充実したSBに比べ、どうもCBとGKの層が薄いこの77年組み。チームとしての強さにはあまり期待できない。
この世代の中心的存在は若干17歳でレアル・マドリーでデビューしたラウール・ゴンザレス。デビュー当初は左MFとして使われていたが、FWとして使われるようになりゴールゲッターとしての才能が開花。その後も順調に成長を続け、レアル・マドリーの象徴的存在とまでなった。この若さでCL歴代得点トップ49得点は脅威的。近年はチームの低迷と供に輝きも色褪せているが、まだまだ老け込むような年ではないでしょう。そもそもラウールに汚れ役をやらせるマドリーが間違っている。でも彼が人一倍走らないとチームは機能しない。
アンリもこの世代を代表する選手。ユース年代は快速ウインガーであり、ストライカーとしての評価はそれほどでもなかった。セリエAの水に馴染めなかったユーベ時代は失望に終わり、失意の中でアーセナル移籍。ベンゲルとの出会いが彼を一流のストライカーに変貌させた。その後の活躍はご存知の通り。点取り屋の範疇には収まらない万能FW。エースとして臨むCLやWCなどの大舞台で真の強豪相手にチームを勝利に導ければ、いよいよ世界最高のFWの評価を得られると思う。
期待以上に急激に伸びてきた選手といえばデコ。ユース年代では全くの無名。渡欧後もポルトガルリーグ在籍というマイナー性もあって、知る人ぞ知る存在にすぎなかった。その知名度はポルトの欧州制覇とともに全世界区へ。CL優勝、EURO準優勝にも中心選手として大活躍。移籍したバルセロナでも攻守の中心としてチームのリーガとCL制覇に貢献。いまや世界最高峰の万能MF。数年前にここまでの選手になると予想していた人は皆無でしょう。
この世代で若くして期待され伸び悩んだ代表的選手といえば、我らが日本代表の中田英寿。セリエA1年目のペルージャ時代に二十歳の若さで二桁ゴールを上げ、ビッグクラブローマに移籍。主にトッティの控えだったが、スクデットの行方を大きく左右したユーベ戦での鮮烈のミドルなど、要所要所でスクデット獲得に貴重な貢献。パルマに30億(!)でトップ下レギュラーとして引き抜かれ、その前途は洋々だと思われたが…。
昨シーズンは降格圏内チームの控え。出ても終始パスミスをまじえた無難なプレー。よく中田を過大評価しすぎと言われるんだけど、全盛期の姿を見ていると期待したくなるというもの。ペルージャ時代に有料放送に加入していた人って少ないからね。
当時の中田は、特徴として挙げられる強靭なフィジカルを活かしたキープ、視野の広さを活かした正確なミドルパス、抜群の判断力と運動量は今以上だった。そして今やめったに見ることはなくなった、カウンター時の前への推進力や、得点への意欲が素晴らしかった。1トップ下も務められ守備も出来る極めて現代的なOMFだったんだが。
当時は今を輝く同年代のデコより評価が高かったくらいで、今の彼くらいの地位を得ていても何ら不思議ではなかった。ペルージャの次にプレミアに移籍してCHとして育てられていたら、今頃どんなプレーヤになったんだろう。近年の絶不調は怪我の影響が大きいと思われる。再生工場として有名な新天地ボルトンで輝きを取り戻せるか。復活を期待したい。
他にも当時過去最高の移籍金で渡欧した孤高の天才ドリブラー・デニウソンや、SHからLSBに転向して不動の地位を得たザンブロッタなど、大々的に取り上げたい選手はいるのだが、キリがないのでこの辺で。
76年度
- 76年生まれベスト11
エメルソン
ギブン
充実の76年生まれ選抜。破壊的な攻撃力を秘めたトリデンテ、攻守に磐石の3センター、穴の少ない鉄壁のDF陣。チームとしての強さは世代別代表最強か。
FW:ファン・ニステルローイ、モリエンテス、トリスタン、パンディアーニ、クライファート、カヌー、コラーディ、ディバイオ、フランサ、レコバ、トマソン、ジュリ
MF:グティ、デラ・ペーニャ、イバガサ、ガジャルド、ソラーリ、カモラネージ、セードルフ、G・シウバ、グラベセン、フリンクス、アスンソン、セルヒオ、ゼンデン、ロカテッリ
DF:エジミウソン、デラス、クフォー、オッド、フィナン、マヌエル・パブロ
GK:ソーレンセン、リカルド
- 75年生まれベスト11
バラハ ジュニーニョ(リ)
ジオ M・サルガド
エルゲラ バウマン
ショフコフスキー
FW:クレスポ、デルレイ、アンヘル、ビドゥカ、ファウラー
MF:マルセリーニョ、ヴェロン、フィオーレ、ヨルゲンセン、タッキナルディ、バット、スメルティン
DF:G・ネビル、ロペス・レカルテ、コントラ
GK:ヤースケライネン
74年度
- 74年生まれベスト11
ヌーノ・バレンテ ウーゴ・イバーラ
キャンベル R・コバチ
ブット
FW:プルショ、K・ゴンザレス、オルテガ、サラス
MF:サビオ、メンディエタ、セーザル、ダクール、ラメロウ、ヴォルピ
DF:ノボトニー、オーイェル、デ・ラ・クルス、シルビーニョ
GK:ローマ、カバジェロ、ウェステルフェルト
代表もしくはクラブチームでトップレベルでプレーしている選手に限定して選出。オルテガ、C・ロペス、アモローゾ、オリセー、オフェルマルス等、トップクラスから消えていった選手達が思いのほか多い。30歳過ぎまでトップレベルのコンディションを保つのは並大抵の事ではないと感じる。
- 73年生まれベスト11
ギグス ミクー ピレス
FW:ヤン・コラー、F・インザーギ、アイルトン、コバチェビッチ、T・A・フロー、デルベッキオ、ジャルデウ、パレルモ、オーフェルマウス
MF:シュナイダー、オコチャ、ハマン、ガラセク、ジュニーニョ・パウリスタ、ベルガー、パーラー、レイナ
DF:ヒーピア、パヌッチ、マテラッツィ、ゼマリア、ジュニオール、カンデラ、アランサバル
GK:クディチーニ、デュデク、ルストゥ、マルコス