欧州予選
いよいよ欧州予選が本格化。簡単に展望。
EURO予選と本戦に続いて、またチェコとオランダが同居する厳しいグループ。この強豪2ヶ国と、ムトゥとキブが率いるルーマニアの争いですかね。スオミ戦を落としたチームが敗退しそう。フォーセルのカウンターは怖さがありそう。
ルーマニアはEURO予選で誤審の影響もあって敗退してしまったけど、元来かなり実力のあるチームだと思う。キブが怪我で離脱している時期は痛いけど、チェコとオランダも油断は出来ないはず。
日韓大会3位のトルコ、日韓大会ベスト16&EUROベスト8のデンマーク、EURO優勝のギリシャ、シェフチェンコ擁するウクライナ。この4つの争いですか。ここもかなり厳しいグループ。UEFAに鞍替えしたカザフスタンのWC出場は絶望的。AFCの方が可能性があったのにね。
EURO王者のギリシャだけど、今回は研究されてくるだろうし、格下の相手に引かれたらEUROのサッカーでは勝ちきれない試合も出てきそう。EUROでもタレントで上回る相手には見事勝利したけど、同格のロシアには負けている。安易に本命視は出来ない。
オルセン監督の元、熟成が進められているデンマークが有利かな。代表引退してしまった1トップのサンドの穴を埋められれば磐石。ウクライナは波があるんで1位突破は難しいそう。トルコの最近の事情は詳しく知らないけど、アルティントップやトゥンジャイといった若手が台頭してきているんで楽しみ。
ポルトガルが本命、続いてロシア、スロバキア、ラトビアですか。ポルトガルはルイやフィーゴといった黄金世代が引退したけど、EUROで世代交代も成功したんで一歩リード。新旧FCポルト勢中心のサッカーは大崩れしないでしょう。1トップにパウレタ以上の人材の台頭が望まれる。ポスチガ、H・アルメイダ、マククラあたりに期待。
ジダンが代表引退したとはいえ、やはりフランスが本命。予選を通して如何に世代交代を成功させるかが本大会での成功の鍵を握っている。初采配時には3バック、代表未経験者4人をスタメン起用とかなり思い切った事をやっている。どういう布陣に落ち着くのか注目したい。
アイルランドとスイスが2位争いですかね。スイスは若い世代がかなり有望なので、波に乗ればおもしろいかも。キミエントにスイス代表願望がないのは勿体無い。アイルランドもダフ、ロビー・キーンと攻撃陣に中々のタレント揃い。イスラエルも侮れないけど、レビーボが代表引退してしまったから厳しいかな。
イタリアが本命。2位枠をスロベニア、スコットランド、ノルウェー、ベラルーシで争う感じですか。天才フレブ擁するベラルーシは伸び盛りのチームなので、勢いに乗れればおもしろい。
リッピ新監督就任でアズーリはどう変貌していくんだろう。いい加減時代遅れのカテナチオは止めてもらいたい所。ピルロ中心のEUROスウェーデン戦のようなサッカー希望。これまで中心選手だったビエリとデル・ピエロの扱いも見所。EUROのような状態なら、ジラルディーノとカッサーノをスタメンに抜擢してもおもしろい。
イングランドが本命。ウェールズ、北アイルランドとのイギリス対決は盛り上がりそう。
イングランドは代表引退したスコールズの穴をどう埋めるのか。相変わらず左サイドの人選には悩みそう。早い時期に固定したい所。EURO2トップのルーニーとオウェーンに、デフォーやスミスが台頭してきたFW陣は強力。キャンベル、テリー、ウッドゲイトに加え、いよいよリオが復帰するCBも堅固。あとはGKが問題やね。
グループ7:
スペイン、ベルギー、セルビア・モンテネグロ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、リトアニア、サンマリノ
スペイン本命で、 続いてベルギーとセルビア・モンテネグロの争いですかね。
アラゴネス就任でスペインはどう変わるのか。これまでアンタッチャブルだったラウールが、不調だった時にどう扱うのか気になるところ。前任者のように心中するのかどうか。他にも全体的にタレント揃いのチームなんで人選には迷いそう。経験豊富な監督の手腕に期待。
スウェーデン、クロアチア、ブルガリア、続いてアイスランド、ハンガリーの争い。マルタ以外のどこが来てもおかしくない熾烈なグループだけど、EUROでも安定した力を見せたスウェーデンが本命かな。ラーションが代表残留が何より心強い。ズラタンとの2トップは更なる進化が見込める。
クロアチアは世代交代が成功すればおもしろい。クラニツァールやバビッチとU-21欧州選手権の中心選手は中々の好タレント揃い。ブルガリアはベルバトフの爆発に期待か。グジョンセン擁するアイスランド、マテウスのフィロソフィが浸透しているハンガリーも侮れない。